特許
J-GLOBAL ID:200903015874758828

いかなる感染(特にHIVを含むSTD)、炎症、腫瘍、またはいかなる他の粘膜及び/または皮膚の疾患を予防及び/または治療するための方法及び処方

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 志賀 正武 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-540338
公開番号(公開出願番号):特表2000-510836
出願日: 1997年05月09日
公開日(公表日): 2000年08月22日
要約:
【要約】本発明は、それ自体として病原体に対する物理的バリアを形成することが可能なフィルム形成構成成分を含む処方に関する。ポロキサマーのような熱可逆的ゲルが、その使用に対して特に好ましい。該フィルム形成処方は、殺菌薬、殺精子薬またはいかなる他の薬剤をさらに含み、その選択は該病原体、器官あるいは不活性化または治療される疾患によって決定される。それ故該処方は、物理的、及び場合により化学的または薬理学的バリアとして有効であり、同様に投与の位置で維持された薬剤の放出システムとして使用可能である。薬剤の一部は、リポソームまたは他の薬剤キャリアー内に封入されうる。これらの処方は、性的に伝播される疾患の予防における使用に対して企図され、同様に感染、ガン、炎症、あるいは薬理学的治療を必要とするいかなる疾患または状態に対する治療における使用に対して企図される。処方は、例えば粘膜、皮膚及び目に対して適用可能である。
請求項(抜粋):
1.広がって患者の皮膚または粘膜上に保護層を形成することが可能なゲル構成成分を含む、患者における伝播可能な病原体によって引き起こされる疾患を予防するためのゲル処方で、上記ゲル処方は上記患者の皮膚または粘膜の点で、感染環境から非感染環境へ上記病原体の透過を予防することが可能であるゲル処方。2.上記ゲル構成成分が熱可逆的である請求項1記載のゲル処方。3.該熱可逆的ゲル構成成分がポロキサマーである請求項2記載のゲル処方。4.該ポロキサマーがポロキサマー407である請求項3記載のゲル処方。5.ポロキサマー407が約10から50%(w/w)の濃度で存在する請求項4記載のゲル処方。6.ポロキサマー407が約18%(w/w)の濃度で存在する請求項5記載のゲル処方。7.ポロキサマー407が約19.5%(w/w)の濃度で存在する請求項5記載のゲル処方。8.さらに殺菌薬、抗ウイルス試薬、化学療法試薬、抗炎症試薬、抗毒素、免疫療法試薬、抗ヒスタミン試薬、殺精子薬、患者の組織構成成分に対するまたは上記病原体に対するワクチンを、それそれ単独または組み合わせて含む請求項1から7のいずれか一項記載のゲル処方。9.該殺菌薬または殺精子薬が、硫酸デキストリン、サキナビル、インジナビル、リトナビル、AZT、ddC、ddl、3TC、ホスカネット、リバビリン、アシクロビル、ガンシクロビル、ノンオキシノール-9,塩化ベンザルコニウム、及びメンフェゴールより成る群から選択される請求項8記載のゲル処方。10.少なくとも上記殺菌薬または試薬の一部がリポソーム、ナノ粒子またはシクロデキストリンに封入されている請求項8または9記載のゲル処方。11.少なくとも上記殺菌薬または試薬の一部がリポソームに封入されている請求項10記載のゲル処方。12.該リポソームが、10:1から1:1の間のモル比でジアシルホスファチジルコリン及びジアシルホスファチジルグリセロールの混合物を含む請求項11記載のゲル処方で、該アシル鎖が飽和または不飽和のいずれかであり、長さにおいて14から18炭素原子を持つゲル処方。13.該リポソームがさらに、ジアシルホスファチジルエタノールアミンのポリエチレングリコール誘導体を含む請求項12記載のゲル処方。14.該リポソームがジアシルホスファチジルコリン:ジセチルホスフェート:コレステロールの混合物より成る請求項11記載のゲル処方で、該アシル鎖が飽和または不飽和のいずれかであり、長さにおいて14から18炭素原子を持つゲル処方。15.該リポソームがさらに、ジアシルホスファチジルエタノールアミンのポリエチレングリコール誘導体を含む請求項14記載のゲル処方。16.該リポソームが、10:3のモル比でジステアロイルホスファチジルコリン:ジステアロイルホスファチジルグリセロールより成り、該封入された薬剤がddlである請求項12記載のゲル処方。17.該リポソームが、10:3:1.45のモル比でジステアロイルホスファチジルコリン:ジステアロイルホスファチジルグリセロール:ジステアロイルホスファチジルエタノールアミン-ポリエチレングリコールより成り、該封入された薬剤がddlである請求項13記載のゲル処方。18.該リポソームが、4:1:5のモル比でジパルミトイルホスファチジルコリン:ジセチルホスフェート:コレステロールより成り、該封入された薬剤がddCである請求項14記載のゲル処方。19.該リポソームが、10:3のモル比でジパルミトイルホスファチジルコリン:ジパルミトイルホスファチジルグリセロールより成り、該封入された薬剤がホスカネットである請求項12記載のゲル処方。20.該リポソームが、簡便な、立体的に安定なリポソーム、イムノリポソーム、pH感受性リポソーム、熱感受性リポソームまたはターゲット感受性リポソームである請求項11記載のゲル処方。21.膣、子宮頸部、肛門直腸、目、口、鼻粘膜、または皮膚を含む異なるタイプの粘膜に適用され、あるいは眼的使用のために目内に注入される請求項1から20のいずれか一項記載のゲル処方。22.粘膜または皮膚を通した病原体の伝播を予防する方法で、上記病原体による感染に感受性の患者の皮膚または粘膜に対して、請求項1から21のいずれか一項に定義されるゲル処方を適用する段階を含む方法。23.皮膚または粘膜に影響する疾患を治療し、一方でそれを通した病原体の伝播を避ける方法で、上記治療の必要のある患者の皮膚または粘膜に対して、請求項7から20のいずれか一項に定義されるゲル処方を適用する段階を含む方法。
IPC (13件):
A61K 31/765 ,  A61K 9/127 ,  A61P 17/00 ,  A61P 29/00 ,  A61P 31/04 ,  A61P 35/00 ,  A61K 31/09 ,  A61K 31/14 ,  A61K 31/522 ,  A61K 31/662 ,  A61K 31/70 ,  A61K 45/00 ,  A61K 47/32
FI (13件):
A61K 31/765 ,  A61K 9/127 ,  A61K 31/00 617 ,  A61K 31/00 629 ,  A61K 31/00 631 C ,  A61K 31/00 635 ,  A61K 31/09 ,  A61K 31/14 ,  A61K 31/52 601 ,  A61K 31/66 603 ,  A61K 31/70 ,  A61K 45/00 ,  A61K 47/32
引用特許:
審査官引用 (4件)
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