特許
J-GLOBAL ID:200903015939919328

高いトーチ走行速度を用いて溶接金属部品における残留応力を緩和する方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 生沼 徳二
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-527722
公開番号(公開出願番号):特表平9-512486
出願日: 1995年04月19日
公開日(公表日): 1997年12月16日
要約:
【要約】溶接部のルート側、特に管溶接部の内壁面における有害な引張残留応力状態を改善する方法が提供される。この方法は、高い溶接トーチ走行速度(毎分10インチより高い速度)を最終の1回か2回のキャップパスに用いる。本方法は、管壁と、完成に近い溶接継手自体との限られたヒートシンク能力により、溶接中にかなり大きな壁両面間温度勾配、従って十分な壁両面間応力勾配を発生させる。この応力勾配の結果、金属塑性と永久ひずみが生じ、従って、最終残留応力の大きさが減り、あるいは好ましくは、状態に応じて、応力の方向が引張りから圧縮へ逆転する。本方法は溶接方法または熱処理に使用できる。熱処理の場合、溶接継手の遠表面は、遠表面を形成する材料の溶融なしに加熱される。
請求項(抜粋):
近表面におけるルートパスと前記近表面から遠表面への方向に前記ルートパス上に順次積み重ねた複数のパスとにより少なくとも部分的に形成された溶接継手(6)により深さ方向に接合された第1および第2金属部品(2、4)を熱処理する方法であって、この熱処理の前では前記溶接継手が前記近表面に所定の引張応力と実質的に等しいかまたはそれより大きい残留引張応力を有している場合における熱処理方法において、 前記近表面と前記遠表面との間で材料に温度分布を生成するに十分な速度で前記遠表面に沿って走行する電極(10,18)の先端から電流のアークを放出することによって前記溶接継手の前記遠表面を加熱する段階を有し、これにより、前記の加熱した遠表面の冷却時に圧縮応力または前記所定の引張応力より小さな引張応力を前記近表面に生成し、また前記加熱段階を前記近表面の補助流体冷却なしに行うことを特徴とする熱処理方法。
IPC (6件):
B23K 31/00 ,  B23K 9/022 ,  B23K 9/167 ,  C21D 1/09 ,  C21D 9/08 ,  C21D 9/50 101
FI (6件):
B23K 31/00 B ,  B23K 9/022 B ,  B23K 9/167 D ,  C21D 1/09 D ,  C21D 9/08 F ,  C21D 9/50 101 A
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 特開昭54-127847
  • 特開平2-175079

前のページに戻る