特許
J-GLOBAL ID:200903015981209233

内燃機関のバルブタイミング制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 志賀 富士弥 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-112948
公開番号(公開出願番号):特開平11-303612
出願日: 1998年04月23日
公開日(公表日): 1999年11月02日
要約:
【要約】【課題】 ベーンの回転中におけるカムシャフトの回転変動トルクによる逆戻り現象を規制して、バルブタイミングの制御応答性を向上する。【解決手段】 タイミングスプロケット1とカムシャフト2とを、ハウジング6内の進角側油圧室32と遅角側油圧室33への相対的な油圧の給排によって、ベーン3を正逆回転させて相対回動位相を変換させて、吸気弁の開閉時期を可変にする。また、カムシャフトの正の回転変動トルクによるベーンの遅角側から進角側への回転時における逆転を規制する規制機構20を設けた。この規制機構は、第1通路57からリザーバ室53を介して高圧室54に供給された油圧によってプランジャ52を進出させて、一側面13aに常時当接させてチェック弁56によるプランジャ52の突張力により正の変動トルクに対して対抗させるようにした。
請求項(抜粋):
機関のクランクシャフトによって回転駆動する回転体と、外周に機関弁を作動させる駆動カムを有しかつ回転体と相対回動可能なカムシャフトと、該カムシャフトの端部に固定されて、回転体のハウジング内を摺動回転する複数の羽根部を有するベーンと、前記ハウジングの内周面に内方へ突設された複数の隔壁部と、該各隔壁部と前記各羽根部の両側面との間に隔成された遅角側油圧室及び進角側油圧室と、該両油圧室に相対的に油圧を給排して前記ベーンを正逆回転させる油圧回路と、機関作動時に前記カムシャフトに作用する回転変動トルクに伴うベーンの揺動振動を規制する規制機構とを備えたバルブタイミング制御装置であって、前記規制機構は、前記ベーンの少なくとも1つの羽根部内に形成された作動用孔内に固定された筒状のシート部材と、該シート部材の外周に進退動自在に設けられて、先端頭部が前記隔壁部かあるいはハウジングの内周面方向へ指向したプランジャと、前記シート部材の内部に有する仕切壁によって隔成されたプランジャ頭部内の高圧室及びシート部材内のリザーバ室と、前記仕切壁に貫通形成された連通路を開閉してリザーバ室から高圧室側へのみ作動液の流通を許容するチェック弁と、前記リザーバ室内に油圧を給排する第1通路と、リザーバ室内に給排された作動液を高圧室内に給排する第2通路と、前記シート部材内に摺動自在に設けられて、該リザーバ室内の油圧に応じて前記第2通路を開閉する制御弁とから構成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。

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