特許
J-GLOBAL ID:200903016273505147

複合生化学サンプル中の強結合配位子の検出及び分析の方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 秋元 輝雄
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-559424
公開番号(公開出願番号):特表2004-500541
出願日: 1999年07月09日
公開日(公表日): 2004年01月08日
要約:
【解決手段】本発明は、複合生化学サンプル・スクリーニング用毛管電気泳動(CE)技術を、質量スペクトル測定(MS)と連結し、複合生化学サンプルの中から、選ばれた結合強度で選ばれたターゲット分子に結合する配位子候補を、同定し特性付けるための簡素化手順を提供する。本発明の方法は、サンプル内の低濃度強結合配位子を覆い隠す高濃度弱結合配位子がサンプル中に存在するとき、強結合配位子を便利に同定し特性付ける。本方法は、CE装置からの毛管を、毛管後質量スペクトロメータに連結し、CE装置を安定に通って移動するターゲット/配位子複合体を直接質量分析するステップを含む。弱結合配位子はすべて、CE稼働の初期段階で、質量スペクトロメータに達して入る前にターゲットから解離するので、MS分析中には検出されない。したがって、この方法は、複合生化学サンプル内の中乃至強結合配位子を、高濃度の弱結合配位子が存在していても、同定し構造的に特性付けすることが出来る。
請求項(抜粋):
選ばれたターゲットに対して選ばれた結合強度、あるいはそれ以上の強度にて結合する任意の配位子候補を特徴づける目的で、生物的複合体物質を選別する方法において、 (1)生物学的複合体サンプルを供給するステップと、 (2)その生物学的複合体サンプルを選ばれたターゲットと結合させてサンプル/ターゲットの混合物を形成させるステップ、 (3)ステップ(2)のサンプル/ターゲットの混合物のプラグをキャピラリー電気泳動分析計の導路へ挿入するステップ、 (4)サンプル/ターゲットプラグ内の化合物を前もって決めた条件下で、キャピラリー電気泳動法にかけ、その際の条件は最適化した結果ターゲットと任意の配位子候補との間に、上記の選ばれた結合強度あるいはそれ以上の強度を持つ任意の第1の複合体が検出可能な量にて形成され、それがキャピラリー電気泳動法の測定時間中のかなりの割合の期間内は結合したままでおり、一方その際、任意の追加的複合体のかなりの量が、任意の追加的な配位子とターゲットとの間に、ターゲットと選ばれた結合強度以下で結合しながら形成され、導路の出口端へ到着する以前に解離するように条件が最適化されるステップ、 (5)電気泳動処理を受けたサンプル/ターゲット化合物をキャピラリー電気泳動分析計からインターフェイスでそれにオンライン接続された質量分析器へ導入するステップ、 (6)サンプル/ターゲットのプラグ化合物をイオン化し質量分析にかけるステップ、 (7)サンプル/ターゲットのプラグ化合物についてキャピラリー電気泳動法によるプロファイル図を得、サンプル/ターゲットのプラグのプロファイル図が生物学的な配位子候補の存在を指示するかどうかを決定するステップ、最後に (8)ステップ(6)の質量スペクトルデータを用いて、検出される任意のターゲットと結合する配位子候補の質量を決定する各ステップからなる選別方法。
IPC (2件):
G01N27/447 ,  G01N27/62
FI (5件):
G01N27/26 301Z ,  G01N27/62 V ,  G01N27/26 331E ,  G01N27/26 331J ,  G01N27/26 331Z
引用特許:
審査官引用 (2件)

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