特許
J-GLOBAL ID:200903016286985571

リップ型シール

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 前田 弘 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-150670
公開番号(公開出願番号):特開平9-329245
出願日: 1996年06月12日
公開日(公表日): 1997年12月22日
要約:
【要約】【課題】 ピストンシールにおいて、耐久性の低下を招くことなくシール性の向上を図る。【解決手段】孔部4に内嵌され油圧Wを受けることにより孔部内を摺動するピストン体3の油圧作用側に、摺動壁面7から徐々に離れるテーパ面部322と、平行面部321とを形成する。テーパ面部と摺動壁面との間を埋めるように断面形状が略三角形に形成されたシール本体部21と、シール本体部から連続して形成されたリップ部22とでリップ型シールを構成する。リップ部の背面221に作用する油圧によるリップ部を摺動壁面側に押し付ける力の作用線Qと、テーパ面部から摺動壁面側に延びる法線Tとが摺動壁面よりも孔部側では少なくとも交差しないようにシール本体部をリップ部から孔軸方向一側に離れた位置に配設する。これにより、摺動壁面からリップ型シールに作用する接触反力分布が、リップ部による接触反力ピークと、シール本体部による接触反力ピークとの2つのピーク値を有する分布形状にする。
請求項(抜粋):
孔部に内嵌され孔軸方向一側から液圧を受けることにより孔部内を孔軸方向他側に摺動するピストン体に対し設けられるものであって、そのピストン体の周面から孔軸方向一側に向かい上記孔部の摺動壁面に対し交差するように斜めに延びたリップ部を有するリップ型シールにおいて、上記孔部の摺動壁面に接触することにより作用する接触反力分布が、上記リップ部に基づく接触反力のピーク値に加え、このピーク値の発生位置から孔軸方向他側に離れた位置に少なくとも1つの他の接触反力のピーク値を有する分布形状となるように、上記リップ部の孔軸方向他側位置に、そのリップ部の基端側から連続して延び上記ピストン体の周面に密着して上記他の接触反力のピーク値を発生させるシール本体部が一体に形成されていることを特徴とするリップ型シール。

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