特許
J-GLOBAL ID:200903016384202240

温度補償型リング発振器

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 足立 勉
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-237267
公開番号(公開出願番号):特開平9-083309
出願日: 1995年09月14日
公開日(公表日): 1997年03月28日
要約:
【要約】【課題】 温度変動に対して発振周波数を安定させることができ、しかも、小型化が可能な温度補償型リング発振器を提供する。【解決手段】 CMOSインバータからなる反転回路12を奇数個リング状に連結したリング発振器10と、出力端子が反転回路12の電源ラインLに接続された演算増幅器22、及び該演算増幅器22と共に非反転増幅回路を構成する分圧回路24からなる温度補償回路20とにより構成されている。温度上昇に応じて、分圧回路24を構成するトランジスタ26の導通抵抗は増大し、逆にゲートにしきい値近傍の設定電圧Vqが印加されたトランジスタ28の導通抵抗は減少する。その結果、電源ラインLの電圧が増大し反転回路12の電流駆動能力が向上するため、温度上昇による反転回路12の電流駆動能力の低下が相殺され、反転回路12の遅延が略一定となり、安定した発振周波数が得られる。
請求項(抜粋):
入力信号を反転して出力すると共に、温度に応じて反転動作の遅延時間が変動する反転回路を奇数個リング状に連結してなるリング発振器と、該リング発振器を構成する各反転回路の遅延時間を制御することにより、該リング発振器の発振周波数を温度によらず一定となるように温度補償する温度補償手段と、からなる温度補償型リング発振器において、上記温度補償手段は、非反転入力端子を、第1の設定電圧が印加される第1の制御端子に接続した演算増幅器と、該演算増幅器の出力端子と反転入力端子との間に接続され、その抵抗値が所定の温度特性を有する第1の素子、及び上記演算増幅器の反転入力端子とグランドとの間に接続され、その抵抗値が上記第1の素子とは異なる温度特性を有し、しかも、第2の制御端子に印加される第2の設定電圧に応じて温度特性を変更可能な第2の素子からなり、上記演算増幅器の出力端子から出力される補償電圧を分圧して該演算増幅器の反転入力端子に印加する分圧回路と、を備え、上記第1及び第2の素子の温度特性の差に応じた温度特性を有する補償電圧により、上記反転回路への印加電圧、或は上記反転回路を構成する素子を制御して、上記反転回路の遅延時間を制御することを特徴とする温度補償型リング発振器。
IPC (2件):
H03K 3/354 ,  H03K 3/03
FI (2件):
H03K 3/354 B ,  H03K 3/03

前のページに戻る