特許
J-GLOBAL ID:200903016607062055

大気圧イオン化液体クロマトグラフ質量分析計の検索システム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小川 勝男
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-057784
公開番号(公開出願番号):特開平5-256838
出願日: 1992年03月16日
公開日(公表日): 1993年10月08日
要約:
【要約】【目的】大気圧イオン化液体クロマトグラム質量分析計にドリフト電源制御回路を設け、ドリフト電圧の異なる2つのマススペクトルを測定し、検索に用いることにより、試料同定の信頼性を向上させた検索システムを提供する。【構成】データ処理部3より入力されたドリフト電圧設定値を制御系2を介してドリフト電源制御回路7に転送し、未知試料のドリフト電圧の異なる2つのマススペクトルを測定する。この2組のドリフト電圧-マススペクトルデータを、予めディスクに保存されているライブラリデータに対して検索にかけ、該未知試料の同定を行なうことができるようにした。
請求項(抜粋):
試料を分離する液体クロマトグラフと、その分離された試料を霧化する霧化器と、霧化された試料と共に噴霧された溶媒を除去する脱溶媒室と、大気圧下で数kVの電圧を印加することによりコロナ放電を発生させ該試料をイオン化する針電極と、高真空中で質量分散を行なう分析部との間(中間圧力部と呼ぶ)を差動排気し該イオンを大気圧下から高真空へ導入する第1細孔及び第2細孔と、該細孔間に電圧を印加しイオンを再加速させるドリフト電源と、質量分析部へ効率良くイオン化が導入されるように偏向させるレンズとから成る大気圧イオン化質量分析計において、液体クロマトグラフにより分離された試料分子を1〜760torrの圧力のもとでのイオン-分子反応によりイオン化し、生成したイオンを0.1〜10torrの中間圧力部に導入し、ここにかけた電場でイオンを加速して中間圧力部に存在する中性原子分子と衝突させて開裂させることでフラグメントイオンを生成させ、生成したイオンを質量分析部に導入して質量分析するとき、中間圧力部にかける電圧(ドリフト電圧)を切り替える装置を備え、分子イオンピークが顕著に現われるマススペクトルとフラグメントイオンピーク群が試料分子を最も良く表わすマススペクトルをそれぞれ1つずつ測定・記憶し、この2組のドリフト電圧-マススペクトルを用いることによって、ライブラリとして予め用意したドリフト電圧-マススペクトルとの成分比率の類似度からスペクトル検索を行ない、最も類似度の高いスペクトルを得ることにより未知試料の同定を行なえるようにしたことを特徴とする大気圧イオン化液体クロマトグラフ質量分析計の検索システム。
IPC (3件):
G01N 30/72 ,  G01N 27/62 ,  H01J 49/26

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