特許
J-GLOBAL ID:200903016647775615

建物の外壁補修工法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 山下 賢二
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-157713
公開番号(公開出願番号):特開平9-317199
出願日: 1996年05月28日
公開日(公表日): 1997年12月09日
要約:
【要約】【課題】旧仕上げ層と新仕上げ層との連続一体性を昂め、その新仕上げ層の界面破壊や浮き上がりなどを生じない外壁補修状態を得る。【解決手段】耐アルカリ性短繊維不織布シート(11)に対して、合成樹脂により被覆された長繊維糸(12)の複数本を数軸方向での交錯状態に複合一体化したネツト組織体(N)と、通孔(19)を有するワツシヤー(18)が挿入セツトされたアンカーピン(P1)とを用意し、旧仕上げ層(A)へ下地調整用並びにネツト組織体張り付け用セメント系塗材(20)(21)を順次塗り付けて、その後者の硬化しない間にネツト組織体をその不織布シートの表面が毛羽立つように張り付け、その硬化後コンクリート躯体(C)まで打ち込み固定したアンカーピンのワツシヤーにより、ネツト組織体を押え付けて、最後に仕上げ材張り付け用セメント系塗材(27)を全体的な被覆状態に塗り付ける。
請求項(抜粋):
耐アルカリ性の短繊維不織布シート(11)に対して、合成樹脂により被覆された長繊維糸(12)の複数本を、数軸方向での交錯状態のもとに複合一体化して成るネツト組織体(N)と、多数の通孔(19)を有するワツシヤー(18)が挿入セツトされ、且つ芯棒(14)の叩打により先端部から拡張されるアンカーピン(P1)とを用意して、先ず、コンクリート躯体(C)の既設外壁をなす旧仕上げ層(A)へ、下地調整用セメント系塗材(20)と上記ネツト組織体張り付け用セメント系塗材(21)とを各々一定の厚み(t1)(t2)に順次塗り付けて、そのネツト組織体張り付け用セメント系塗材(21)が未だ硬化しない間に、ネツト組織体(N)をその短繊維不織布シート(11)の表面が上記張り付け用セメント系塗材(21)と共に毛羽立つように張り付け、上記施工状態での養生により硬化させた後、そのネツト組織体(N)の外側からコンクリート躯体(C)の内部に至るまで上記アンカーピン(P1)を打ち込み固定し、これに挿入セツトされたワツシヤー(18)により、上記ネツト組織体(N)を押え付け、最後に、そのネツト組織体(N)と上記アンカーピン(P1)の全体を被覆するように、且つそのワツシヤー(18)の通孔(19)へ浸透するように、タイルやレンガなどの仕上げ材張り付け用又はそれ自体で仕上げ用となるセメント系塗材(27)を一定の厚み(t3)に塗り付けることを特徴とする建物の外壁補修工法。

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