特許
J-GLOBAL ID:200903016986838073

路面車両用制動圧力制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 中平 治
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-279996
公開番号(公開出願番号):特開平6-191395
出願日: 1993年10月05日
公開日(公表日): 1994年07月12日
要約:
【要約】【目的】 空気圧制動倍力器を持つ液圧制動装置を備えた路面車両用制動圧力制御装置において,制動力及び車両減速度の良好な調整を行うため改善された反応特性で,制動圧力制御装置を小さい所要空間で実現可能にする。【構成】 運転者の制動ペダル操作速度が限界値を超過すると制動倍力器を大きい倍力係数での動作に切換える切換え装置92を備えた制動圧力制御装置において,制動ペダルから制御部分41の反作用ピストン58,反作用素子54及び制動倍力器の駆動ピストンを介してマスタシリンダへ至る軸線方向力伝達路に,可撓伝達素子54,125に対して機械的に並列に剛性力伝達素子99が設けられ,目標制動運転のため力伝達路へ入る位置が初期位置として剛性力伝達素子99を持ち,ペダル操作速度が限界値を超過すると,切換え装置92が反応して,間隔片として作用する剛性力伝達素子99を初期位置としての支持位置から外す。
請求項(抜粋):
車輪制動機へ供給すべき制動圧力を発生するためマスタシリンダが設けられて,ペダルで制御される空気圧制動倍力器により操作可能であり,この制動倍力器が運転者の操作に反応する切換え装置を持ち,制動の開始段階で運転者が制動ペダルを操作する速度φが限界値φsを超過する場合,切換え装置が,目標制動の要求に応ずる倍力係数の値から,全制動の要求に応ずる一層大きい倍力係数値へ,制動倍力器の自動切換えを行い,a)制動倍力器が,車両機関の吸気マニホルドに接続される負圧室と,駆動ピストンによりこの負圧室に対して可変に区画される駆動室とを持ち,制動ペダルにより操作可能で比例弁として作用する制御部分を介して,この駆動室が,制動ペダルへ及ぼされる制御力に比例して負圧室に存在する圧力より高い圧力を印加され,b)制御部分が,駆動ピストンに固定的に結合されかつこれと共に軸線方向に移動可能な弁ハウジングと,この弁ハウジング内を軸線方向に移動可能で弁体を形成する反作用ピストンとを持ち,この反作用ピストンが,制御力及びマスタシリンダ操作の際生ずる反作用力により特徴づけられる力伝達の方向に,制動ペダルの操作によりハウジングに対して移動可能であり,c)反作用ピストンが,駆動ピストンへの圧力印加により生ずる操作力を伝達するためマスタシリンダに設けられる押圧棒に,少なくとも軸線方向に可撓的な反作用素子を介して支持され,この反作用素子が,制御力とは逆向きの反作用力を反作用ピストンへ及ぼし,この反作用力が,目標制動運転において有効な制動倍力器の倍力係数の逆数により与えられてマスタシリンダへ作用する操作力の所定の一部に等しいものにおいて,制動ペダル(19)から制御部分(41)の反作用ピストン(58)及び反作用素子(54)及び制動倍力器(18)の駆動ピストン(37)を経てマスタシリンダ(17)へ至る軸線方向力伝達路中に,制御力及び操作力のため,及びマスタシリンダ(17)の操作から生じかつ制動装置(10)の機能状態について運転者へ応答する反作用力のために,可撓伝達素子(125;54;174)に対して並列に剛性力伝達素子(99;99′;99′′;179)が設けられ,目標制動運転のためこの剛性力伝達素子が,力伝達路へ入れられる位置を初期位置として持ち,この初期位置で,剛性力伝達素子(99;99′;99′′;179)が,力伝達路の力伝達方向に順次に続く2つの素子の間の間隔片(99;99′;99′′;174)の機能を果たし,間隔片(99;99′;99′′;179)用切換え装置(92;92′;92′′;92′′′)が設けられ,この切換え装置がペダル操作速度の限界値の超過に反応して,間隔片(99;99′;99′′;179)をその支持位置から外し,それにより移動区間を与え,この移動区間内で制御部分(41)の反作用ピストン(58)が減少する戻し力に抗して制御部分(41)の圧力確立制御を行う方向に移動可能であることを特徴とする,路面車両用制動圧力制御装置。
IPC (2件):
B60T 13/66 ,  B60T 13/57

前のページに戻る