特許
J-GLOBAL ID:200903017515106591

タイヤ構成部材の折返し機構

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 多田 敏雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-065390
公開番号(公開出願番号):特開平9-226020
出願日: 1996年02月27日
公開日(公表日): 1997年09月02日
要約:
【要約】【課題】 タイヤ構成部材T、特にビードB近傍における折返し領域Rをしわの発生を抑制しながら良好に折り返す。【解決手段】 折返しフィンガー67を揺動させてタイヤ構成部材Tの折返し領域Rを半径方向外側に向かって折り返すが、この際、折返しフィンガー67の揺動中心(短フィンガー68の基端)をタイヤ構成部材Tのビードロック体46からの離反点の極く近傍に位置させたので、ビードB近傍の折返し領域Rに付与される圧縮力が効果的に低減され、しわの発生が抑制される。
請求項(抜粋):
タイヤ成形ドラムの外側に配置された円筒状のタイヤ構成部材のうち、該タイヤ構成部材の外側の所定位置にセットされたスティフナー付きのビードとタイヤ成形ドラムのビードロック体とにより挟持された部位より軸方向外側の領域を半径方向外側に向かって折り返すタイヤ構成部材の折返し機構であって、周方向に所定間隔離れて配置されるとともに、タイヤ成形ドラムの中心軸線を含む平面内において延在し、基端がビードロック体の半径方向外端部でその軸方向外端部に形成された溝に挿入された状態でビードロック体に回動可能に連結された短フィンガーおよび該短フィンガーの先端に基端が回動可能に連結され短フィンガーより長い長フィンガーからなる多数の折返しフィンガーと、基端が短フィンガーの基端より半径方向内側のビードロック体に回動可能に連結されるとともに、先端が長フィンガーに回動可能に連結され、前記平面内において延在する折返しフィンガーと同数の連結リンクと、全ての長フィンガーに揺動力を付与することにより、折返しフィンガーおよび連結リンクを前記平面内において同期揺動させる揺動手段とを備え、折返しフィンガーがタイヤ成形ドラムの中心軸線にほぼ平行であるとき、タイヤ成形ドラムの外側にタイヤ構成部材を配置するとともに、このタイヤ構成部材の外側の所定位置にスティフナー付きビードをセットした後、ビードロック体を半径方向外側に移動させてビードとビードロック体とによりタイヤ構成部材を挟持し、次に、揺動手段によって折返しフィンガーおよび連結リンクを半径方向外側に向かって揺動させることにより、折返しフィンガーをくの字形に徐々に折り曲げながら、前記挟持された部位より軸方向外側のタイヤ構成部材を半径方向外側に向かって折り返し、スティフナー、ビードの外側形状に沿って変形させるようにしたことを特徴とするタイヤ構成部材の折返し機構。

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