特許
J-GLOBAL ID:200903017586860343

正しく連結されたシスチン架橋を有するインシュリンを得る方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 高木 千嘉 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-028946
公開番号(公開出願番号):特開平7-265092
出願日: 1995年02月17日
公開日(公表日): 1995年10月17日
要約:
【要約】【目的】 正しく連結されたシスチン架橋を有するインシュリンを得る方法の提供。【構成】 酵素を用いてプロインシュリンをインシュリンに直接変換し、そして疎水性吸着樹脂を用いて反応混合液からインシュリンを直接分離すると共に、メルカプタン、カオトロピック助剤の存在下及びpH10〜11において、相当するプロインシュリンアミノ酸鎖から正しく連結されたシスチン架橋を有するインシュリンを得る。
請求項(抜粋):
次の式(I)【化1】のインシュリンを得る方法であって、A) 次の式(II) R2-R1-B2-B29-Y-X-Gly-A2-A20-R3 (II)の蛋白質を水性媒質1リットル当たり0.05〜0.3gの式(II)の蛋白質濃度で、水性媒質中でpH10〜11において少なくとも1つのカオトロピック助剤の存在下に、式(II)の蛋白質のシステイン残基当たり2〜10個のメルカプタンの-SH基を産生する量のメルカプタンと反応させ、そしてB) 正しく連結されたシスチン架橋を有する得られるプロインシュリンをトリプシン、トリプシン様の酵素及び場合によっては追加的にカルボキシペプチダーゼB、または前述した酵素の混合物と反応させて、正しく連結されたシスチン架橋を有する式(I)のインシュリンを製造し、C) このようにして得られた反応生成物を水性媒質1リットル当たり疎水性吸着樹脂3〜50gとpH4〜7において処理し、D) 式(I)の吸着されたインシュリンを含有する吸着樹脂を分離し、そしてE) 該吸着樹脂から式(I)のインシュリンを脱着することよりなる上記式(I)のインシュリンを得る方法。ここで、上記した式(I)及び式(II)において、Xはa) Lys及びArgからなる群からのアミノ酸残基、またはb) ペプチドのN-末端及びカルボキシル末端にアミノ酸残基ArgまたはLysを含有する2〜35個のアミノ酸残基を有するペプチドであり、Yは遺伝子的にコード可能なアミノ酸残基であり、Zはa) Lys及びArgよりなる群からのアミノ酸残基、b) ペプチドのカルボキシル末端にアミノ酸残基ArgまたはLysを含有する2〜3個のアミノ酸残基を有するペプチド、またはc) OHでありR1はフェニルアラニン残基または共有結合であり、R2はa) 水素原子、b) LysおよびArgからなる群からのアミノ酸残基、またはc) ペプチドのカルボキシル末端にアミノ酸残基ArgまたはLysを含有する2〜45アミノ酸残基を有するペプチドであり、R3は遺伝子的コード可能なアミノ酸残基、およびヒトインシュリン、動物インシュリンまたはインシュリン誘導体のA鎖のアミノ酸配列に対応する残基A2-A20、およびヒトインシュリン、動物インシュリンまたはインシュリン誘導体のB鎖のアミノ酸配列に対応する残基B2-B29であるものとする。
IPC (4件):
C12P 21/00 ,  C07K 1/08 ,  C07K 1/20 ,  C07K 14/62
引用特許:
出願人引用 (4件)
  • 特開平2-233698
  • 特表平5-502795
  • 特開昭63-105695
全件表示
審査官引用 (8件)
  • 特開平2-233698
  • 特表平5-502795
  • 特開昭63-105695
全件表示

前のページに戻る