特許
J-GLOBAL ID:200903017608841887

クラッチ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 伊東 忠彦 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-101633
公開番号(公開出願番号):特開平9-100846
出願日: 1996年04月23日
公開日(公表日): 1997年04月15日
要約:
【要約】【課題】 本発明は一方向クラッチに関し、トルクを伝達する細長いローラの傾斜をケージを用いずに防止し得る一方向クラッチを提供することを目的とする。【解決手段】 クラッチはシャフトとハウジングとの間の軸受と、シャフト上の円筒摩擦面と、摩擦面に向けて開口するポケットを備えるリテーナとを備える。各ポケットは大領域と小領域とを備え、大領域に遊嵌され小領域に嵌まらないローラを収容する。リテーナが備える通路にはピストンとバネが設けられ、スプリングはピストンをポケット内のローラに向け、更に、ローラをポケットの小領域に向けて付勢する。シャフトとハウジングとの間の、ローラをポケットの大領域に引張る方向の相対回転は許容され、逆方向ではローラがリテーナと摩擦面の間に支えてハウジングとシャフトの間でトルクを伝達する。
請求項(抜粋):
軸の周りの一方向のみの相対回転を許容するクラッチであって:前記軸の周りに配置され、中心が前記軸と一致する摩擦面と;前記摩擦面に向けて開口し、それぞれ前記円筒摩擦面に対して僅かに傾斜して配置された湾曲面を備え、これにより、それぞれ大領域と小領域とを有するポケットと、該ポケットの両側で該ポケットの大きい端部に開口する通路とを有する、前記摩擦面に沿って配設されたリテーナと;各ポケットに設けられ、前記ポケットの前記小領域に嵌まるには大き過ぎ、前記大領域に緩く嵌まるには十分小さく、これにより、前記湾曲面と前記摩擦面との間で、前記ポケットの前記小領域と前記大領域との間に支えるローラと;前記ローラと係合して前記ローラをそれぞれ対応するポケットの小領域に向けて付勢することにより、前記ローラがそれぞれ対応するポケットの湾曲面と前記摩擦面との間に支え続けられ、これにより、前記摩擦面又は前記リテーナに一方向に付与されたトルクは、前記ローラを前記ポケットの前記大領域に向けて引張って前記摩擦面と前記リテーナとの間の相対回転を生じさせ、前記一方向とは逆方向に付与されたトルクは、前記ローラを前記湾曲面と前記摩擦面との間に支えさせて該トルクを前記摩擦面と前記リテーナとの間で伝達させる、前記ポケット内に設けられて前記ローラと接触する付勢部材とを備えるクラッチ。

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