特許
J-GLOBAL ID:200903018205247817

デンプン合成に関わる酵素をコードするDNA分子、ならびに該DNA分子を含むベクター、細菌、トランスジェニック植物細胞およびトランスジェニック植物体

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 清水 初志
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-515718
公開番号(公開出願番号):特表平11-501503
出願日: 1995年11月09日
公開日(公表日): 1999年02月09日
要約:
【要約】本発明は、デンプン合成に関わる酵素をコードするDNA分子、ならびに該DNA分子を含むべクター、細菌、トランスジェニック植物細胞およびトランスジェニック植物に関する。本発明は、植物のデンプン合成に関わる酵素をコードするDNA分子に関する。該酵素は、可溶性デンプン合成酵素およびデンプン粒結合性デンプン合成酵素の二つ異なるアイソタイプよりなる。本発明はさらに、ベクター、細菌、および該DNA分子で形質転換されたおよび植物細胞とそれらから再生した植物体に関する。さらに本発明は、該タンパク質の増加または減少した活性を有する植物体から単離できるデンプンに関する。
請求項(抜粋):
1.下記の群より選択され、デンプン合成酵素の生物学的活性を有するタンパク質をコードするDNA分子。 (a)配列番号:8で示されるアミノ酸配列を有するタンパク質をコードするDNA分子、 (b)配列番号:7で示されるヌクレオチド配列を含むDNA分子、 (c)遺伝コードの縮重によって、(a)または(b)のDNA分子の配列と異なるヌクレオチド配列を有するDNA分子、 (d)(a)、(b)または(c)のDNA分子とハイブリダイズするDNA分子、 ここで、(a)、(b)または(c)のDNA分子は、アイソタイプII(GBSSII)のデンプン合成酵素の生物学的活性を有するタンパク質、もしくは該タンパク質の生物学的活性を有する断片をコードし、 (e)配列番号:10で示されるアミノ酸配列を有するタンパク質をコードするDNA分子、 (f)配列番号:9で示されるヌクレオチド配列を含むDNA分子; (g)遺伝コードの縮重によって、(e)または(f)のDNA分子の配列と異なるヌクレオチド配列を有するDNA分子; (h)イネ由来のDNA分子を除く、(e)、(f)または(g)のDNA分子とハイブリダイズするDNA分子、 ここで、(e)、(f)、(g)または(h)のDNA分子は、アイソタイプB(SSSB)の可溶性デンプン合成酵素の生物学的活性を有するタンパク質、または該タンパク質の生物学的活性を有する断片をコードし、 (i)配列番号:12で示されるアミノ酸配列を有するタンパク質をコードするDNA分子、 (k)配列番号:11で示されるヌクレオチド配列を含むDNA分子、 (l)遺伝コードの縮重によって、(i)または(k)のDNA分子の配列と異なるヌクレオチド配列を有するDNA分子、 (m)(i)、(k)または(l)のDNA分子とハイブリダイズするDNA分子、 ここで、(i)、(k)、(l)または(m)のDNA分子は、アイソタイプA(SSSA)の可溶性デンプン合成酵素の生物学的活性を有するタンパク質、もしくは該タンパク質の生物学的活性を有する断片をコードする。2.アイソタイプA(SSS A)の可溶性デンプン合成酵素の生物学的活性を有するタンパク質、またはその生物学的活性を有する活性断片をコードし、ペプチド NH2-GTGGLRDTVENC-COOH(配列番号:13)に対する抗体によって認識される該タンパク質をコードするDNA分子。3.請求項1または2に記載のDNA分子を含むベクター。4.DNA分子がDNAエレメントに対してセンス方向に結合され、原核生物または真核生物の細胞中で翻訳可能なRNAの転写と合成を確実に行う、請求項3に記載のベクター。5.請求項3または4に記載のベクターを含む宿主細胞。6.請求項1もしくは2のDNA分子によって、または請求項3もしくは4のベクターによってコードされる、タンパク質またはその生物学的活性を有する断片。7.請求項5に記載の宿主細胞が、タンパク質の合成を許容する条件下で培養され、該タンパク質が培養細胞および/または培養培地より単離される、請求項6に記載のタンパク質、またはその生物学的活性を有する断片を生産する方法。。8.請求項1または2に記載のDNA分子をヘテロプロモーターとともに含む植物細胞。9.請求項8に記載の植物細胞を含む植物体。10.有用植物である請求項9に記載の植物体。11.デンプン貯蔵性植物である請求項10に記載の植物体。12.ジャガイモ植物である請求項11に記載の植物体。13.請求項8に記載の植物細胞を含む、請求項9から12のいずれかに記載の植物体の繁殖媒体。14.請求項9から12のいずれかに記載の植物体から得られるデンプン。15.請求項6に記載の、少なくともひとつのタンパク質の活性が減少することを特徴とするトランスジェニック植物細胞。16.請求項1または2に記載のDNA分子の転写産物に対するアンチセンスRNAが発現する請求項15に記載の植物細胞。17.請求項15もしくは16に記載の植物細胞を含む植物体。18.有用植物である請求項17に記載の植物体。19.デンプン貯蔵性植物である請求項18に記載の植物体。20.ジャガイモ植物である請求項19に記載の植物体。21.請求項15または16に記載の細胞を含む、請求項17から21のいずれかに記載の植物体の繁殖媒体。22.請求項17から21のいずれかに記載の植物体から得られるデンプン。
IPC (8件):
C12N 15/09 ZNA ,  A01H 5/00 ,  C08B 30/00 ,  C12N 5/10 ,  C12N 9/10 ,  C12P 19/04 ,  C07K 16/40 ,  C12R 1:91
FI (7件):
C12N 15/00 ZNA A ,  A01H 5/00 A ,  C08B 30/00 ,  C12N 9/10 ,  C12P 19/04 Z ,  C07K 16/40 ,  C12N 5/00 C
引用特許:
審査官引用 (1件)

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