特許
J-GLOBAL ID:200903018217195057

高強度極細線用高炭素鋼の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小杉 佳男 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-003188
公開番号(公開出願番号):特開平6-212237
出願日: 1993年01月12日
公開日(公表日): 1994年08月02日
要約:
【要約】【目的】非延性の介在物が少なく、全酸素量が低く、鋳片中心部の偏析がない、伸延性に優れた高強度極細線用高炭素鋼の鋳片を製造する。【構成】脱酸並びに成分調整を行った溶鋼にCaO-SiO2 -Al2 O3 系フラックスを加え、不活性雰囲気内にてArガスを吹き込み撹拌精錬を行うに際し、撹拌精錬後の溶鋼中Al量、Mn/Si及びスラグ組成、並びに使用する耐火物組成を特定し、得られた溶鋼を連続鋳造し、鋳片内部が凝固を完了する前に連続的に鍛圧加工し、鋳片中心部の炭素の偏析率が0.80〜1.05、全酸素量が25ppm以下の鋳片とする。
請求項(抜粋):
重量組成で、C:0.7〜1.0%、Si:0.15〜0.35%、Mn:0.3〜0.9%を含む高炭素鋼の製造方法において、溶銑予備処理を施しP:<0.020%、S:<0.020%に低減した溶銑を転炉にて吹錬し、出鋼時にSi,Mnを含む合金を添加して脱酸並びに成分調整を行った溶鋼に、CaO-SiO<SB>2</SB> -Al<SB>2</SB> O<SB>3</SB> 系のフラックスを加え不活性雰囲気内にてArガスを吹込み撹拌精錬処理を行う際に、a:撹拌精錬処理後の溶鋼中のAl量が5g/ton以下であること。b:撹拌精錬処理後の溶鋼中のMn/Siが1.7以上であること。c:撹拌精錬処理後のスラグ組成が0.9≦(CaO/SiO<SB>2</SB> )≦1.59-5(CaO/SiO<SB>2</SB> )≦Al<SB>2</SB> O<SB>3</SB> (%)≦17-7(CaO/SiO<SB>2</SB> )であること。d:撹拌精錬処理時に非Al<SB>2</SB> O<SB>3</SB> 系耐火物を内張りした取鍋を使用すること。として撹拌精錬処理し、その後、得られた溶鋼を直ちに連続鋳造し、鋳片内部が凝固を完了する前の段階で連続的に鍛圧加工し、得られた鋳片の中心部の炭素の偏析率が0.80〜1.05、全酸素量が25ppm以下の鋳片とすることを特徴とする高強度極細線用高炭素鋼の製造方法。

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