特許
J-GLOBAL ID:200903018532082341
ニンジン不定胚の大量培養方法
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
内田 明 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-240173
公開番号(公開出願番号):特開平10-084802
出願日: 1996年09月11日
公開日(公表日): 1998年04月07日
要約:
【要約】【課題】 従来の技術では難しかった大型の装置によるニンジンの不定胚分化の誘導を効率よく、しかも容易に行うことのできる不定胚の大量培養方法を提供すること。【解決手段】 ニンジンの植物体から誘導、増殖したカルスを培地中で培養して不定胚分化を誘導する方法において、酸素供給速度の定量的指標であり気相(空気)から液相(培地)への酸素移動速度を示す酸素移動容量係数(KLa)、培地中に蓄積した気体や揮発性物質の換気能力を示すエタノールの換気速度(VEt)及び物理的なストレスの大きさを示す定量的指標でありβ-ナフトール-水系で測定した物質溶解速度係数(K)の各々が、それぞれ特定範囲内になるよう培養条件を設定・制御して培養することを特徴とするニンジン不定胚の大量培養方法。
請求項(抜粋):
ニンジンの植物体から誘導、増殖したカルスを培地中で培養して不定胚分化を誘導する方法において、酸素供給速度の定量的指標であり気相(空気)から液相(培地)への酸素移動速度を示す下記式(4)で定義される酸素移動容量係数(KLa)、培地中に蓄積した気体や揮発性物質の換気能力を示す培地にエタノールを加えて不定胚誘導と同じ条件及び時間で振盪し、この間のエタノールの減少量で表され下記式(5)で定義されるエタノールの換気速度(VEt)及び物理的なストレスの大きさを示す定量的指標でありβ-ナフトール-水系で測定した下記式(6)で定義される物質溶解速度係数(K)の各々が、それぞれ下記式(1)〜(3)の範囲になるよう培養条件を設定・制御して培養することを特徴とするニンジン不定胚の大量培養方法。【数1】 KLa≧15.0(1/h) (1) VEt≧2.0×10-3(mM/h) (2) K≦1.86×10-3(cm/sec) (3) dC/dt=KLa(C′-C) (4) VEt=(Etinit-Etfin )/T (5) dS/dt=K・(A/V)・(S′-S) (6)〔ただし、式(4)中dC/dtは酸素移動速度(mgO2 /リットル・h)、Cは溶存酸素濃度(mgO2 /リットル)、C′は飽和溶存酸素濃度(mgO2/リットル)、tは時間(h)を表し、式(5)中Etinitは振盪開始時の培地中のエタノール濃度(mM)、Etfin は振盪終了時の培地中のエタノール濃度(mM)、Tは振盪した時間(h)を表し、式(6)中dS/dtは物質溶解速度(mg/ミリリットル・sec)、Sは時間t(sec)における溶解した固体の濃度(mg/ミリリットル)、S′は固体の飽和濃度(mg/ミリリットル)、Aは固体粒子の総表面積(cm2 )、Vは溶液の液量(ミリリットル)を表す。〕
IPC (4件):
A01H 4/00
, C12N 5/04
, A01C 1/00
, C12M 3/00
FI (4件):
A01H 4/00
, A01C 1/00 W
, C12M 3/00 Z
, C12N 5/00 F
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