特許
J-GLOBAL ID:200903019078519981

溶接性、深絞り性、疲労特性および耐食性に優れた自動車燃料タンク用複層冷延鋼板

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 田村 弘明 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-307358
公開番号(公開出願番号):特開平6-158221
出願日: 1992年11月17日
公開日(公表日): 1994年06月07日
要約:
【要約】【目的】 溶接性、深絞り、疲労特性および内面、外面耐食性に優れた燃料タンク材料を供給する。【構成】 表層部がフェライト系あるいはオーステナイト系ステンレスで内層部が極低炭素鋼であり、表層部の厚さが全板厚に対して片側2%以上30%以下である複層冷延鋼板。【効果】 表層がステンレスのため、燃料タンクにおける内外面の耐食性に優れる。また、内層が極低炭素鋼のためプレス性にも優れる。これら以外の効果として疲労特性の大幅向上が挙げられる。これは歪の最も大きい表層の機械強度の上がることによる。さらにスポット溶接性も大幅に向上する。これは鋼板上に表面処理を施していないため溶接時の電極損傷の小さいことと、適正溶接電流範囲が極低炭素鋼とステンレスの適正範囲を併せた電流範囲になることによる。
請求項(抜粋):
表層部は、重量%でC :0.02%以下、N :0.02%以下、Cr:11〜20%、TiとNbの1種または2種を下式(1)の範囲内で含有し残部が鉄および不可避的不純物からなるステンレス鋼であり、また、内層部は、重量%でC :0.0002〜0.02%、N :0.0005〜0.02%、Si,PおよびAlを下式(2)の範囲内で含有し、およびTiとNbの1種または2種を下式(1)の範囲内で含有し、さらにB :0.0002〜0.0060%とMo:2.0%以下の1種または2種を含有し残部が鉄および不可避的不純物からなる極低炭素鋼であり、かつ、表層部材の片側厚みが全板厚の2〜20%であることを特徴とする溶接性、深絞り性、疲労特性および耐食性に優れた自動車燃料タンク用複層冷延鋼板。 7.0 ≧Ti(%)/[4×C(%)+3.4×N(%)]+Nb(%)/[7.7×C(%)] ≧0.4 ......(1) 20≧80×P(%)+7×Si(%)+20×Al(%) .......................................(2)
IPC (7件):
C22C 38/00 301 ,  C22C 38/00 302 ,  B32B 1/02 ,  C22C 38/14 ,  C22C 38/28 ,  C22C 38/50 ,  B32B 15/01

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