特許
J-GLOBAL ID:200903019512674214

紙幣識別装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 竹本 松司 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-358125
公開番号(公開出願番号):特開平6-195543
出願日: 1992年12月25日
公開日(公表日): 1994年07月15日
要約:
【要約】【目的】 紙幣の経年変化や部分的な汚れ等による検出データの変動によって判定誤差の生じることが少ない紙幣識別装置を提供する。【構成】 紙幣の識別判定時に紙幣の搬送速度に同期させて紙幣上の各位置i毎の物理的特性データpi を検出し、検出データpi の検査区間の平均値を標準パターン値pci の検査区間の平均値に一致させるための補正値pmを求め、該補正値pmにより検出データpi に補正を加えることにより、紙幣や検出手段の全体的な劣化や汚れによって生じるデータの変動を取り除く。また、各位置i毎の標準パターン値pci および検出データpi との相関を統計的な手法によって総合的に評価した異質度prを算出して紙幣の真偽および種別を判定することにより、部分的なデータ異常による種別および真偽の判定誤りを防止する。
請求項(抜粋):
紙幣の搬送速度に同期してサンプリングし、各サンプリング毎に紙幣の所定位置における各物理的特性データを検出する検出手段と、該検出手段により多数の真正な紙幣によって得られた前記各所定位置における物理的特性データから得られる各位置iにおける平均値、および各位置iにおけるデータのばらつき度合いを表す偏差値を標準パターン値pci および標準偏差値psi として記憶するメモリ手段と、前記検出手段から検出されるデータpi の検査区間の平均値を前記標準パターン値の検査区間の平均値に一致させる補正値pmを求める補正値算出手段と、前記検出手段から検出される検査区間の各位置の検出データpi を上記補正値を用いて標準パターン値に一致させるよう補正した修正検出データから、対応する前記標準パターン値pci を減じ、前記偏差値psi で除した値の2乗を検査区間のサンプリング位置だけ加算した値を異質度prとして求める異質度算出手段と、前記補正値、および異質度が共に許容範囲にあるときのみ搬送されてきた紙幣を真券と判断する判別手段とを備えたことを特徴とする紙幣識別装置。

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