特許
J-GLOBAL ID:200903019677842685
断熱量子計算の方法
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (3件):
稲葉 良幸
, 大賀 眞司
, 大貫 敏史
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2008-551605
公開番号(公開出願番号):特表2009-524857
出願日: 2007年01月22日
公開日(公表日): 2009年07月02日
要約:
複数のキュビットを具備する量子システムを使用した、量子計算のための方法が提供される。システムは、任意の所与の時間において、初期化ハミルトニアンH0によって特徴付けられる構成と、問題ハミルトニアンHPによって特徴付けられる構成とを含む、少なくとも2つの構成のうちの任意の1つに存在してもよい。問題ハミルトニアンHPは最終状態を有する。キュビットの中の各それぞれの第1のキュビットは、キュビットの中のそれぞれの第2のキュビットに対して、それらが所定の結合強度を画定するように配置される。複数のキュビットの中のキュビット間の、所定の結合強度は、解かれるべき計算問題を集合的に定義する。本方法では、システムはH0に初期化され、次に、問題ハミルトニアンHPの最終状態によってシステムが記述されるまで、断熱的に変化させられる。次に、システムの状態は、σXパウリ行列演算子のオブザーバブルをプローブすることによって読み取られる。
請求項(抜粋):
複数の超伝導キュビットを具備する量子システムを使用した、断熱量子計算のための方法であって、前記量子システムは任意の所与の時間において少なくとも2つの量子構成のうちの任意の1つに存在することが可能であり、前記少なくとも2つの量子構成は、
第1の状態を有する初期化ハミルトニアンH0によって記述される第1の構成と、
第2の状態を有する問題ハミルトニアンHPによって記述される第2の構成とを含み、前記方法は、
前記量子システムを前記第1の構成に初期化することと、
前記量子システムを進展させることであって、前記進展のうちの少なくとも一部は断熱的に進展させられてそれにより断熱進展を達成し、前記断熱進展の間の前記量子システムの状態は、前記問題ハミルトニアンHPの前記第2の状態によって記述されるまで、進展ハミルトニアンHによって特徴付けられ、そして前記進展ハミルトニアンHは少なくとも1つの反交差を有するエネルギースペクトルを含み、そして前記量子システムを断熱的に進展させることは、時間間隔の間に前記量子システムの少なくとも1つのパラメータを変化させることによって、前記少なくとも1つの反交差の中の1つの反交差のギャップサイズを増加させることを含むことと、
前記量子システムの前記状態を読み取ることとを含む、方法。
IPC (3件):
G06N 1/00
, G06F 7/48
, H01L 39/22
FI (3件):
G06N1/00
, G06F7/48 S
, H01L39/22 Z
Fターム (5件):
4M113AA00
, 4M113AC02
, 4M113AC45
, 4M113AD02
, 5B016GA04
引用文献:
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