特許
J-GLOBAL ID:200903019918745759

電力ケーブルの活線診断方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 平田 忠雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2001-280221
公開番号(公開出願番号):特開2003-084028
出願日: 2001年09月14日
公開日(公表日): 2003年03月19日
要約:
【要約】 (修正有)【課題】 ケーブル線路系統における迷走電流の変動による直流成分劣化信号の測定誤差を減少させて、水トリーの絶縁劣化により生じる直流成分の検出精度を増大させて測定することができ、劣化信号の判定精度を向上させることが可能な電力ケーブルの活線診断方法を提供する。【解決手段】 導体2と架橋ポリエチレン絶縁体と遮蔽層3を有する電力ケーブル線路1の一端を接地線7に接続し、他端の接地線6を接地から解放し、遮蔽層3と接地線7の間に、直列に接続された両極性のDC電源10とローパスフィルタ11を配置して、電力ケーブル線路1の遮蔽層3に、正の直流電圧および負の直流電圧をそれぞれバイアスする時の前後に、それぞれ接地線に流れる迷走電流をローパスフィルタ11と直流電流計12により測定し、その変動分から迷走電流の変化率を算出する。さらに正及び負の直流電圧バイアス時の接地線直流電流測定データから、誤差要因となる迷走電流の変動分を差引いて正確な劣化信号を求めてケーブル絶縁体の水トリー劣化を検出する電力ケーブルの活線診断方法を提供する。
請求項(抜粋):
導体と架橋ポリエチレン絶縁体と遮蔽層を有する電力ケーブル線路の絶縁劣化を検出する電力ケーブルの活線診断方法において、活線状態にある前記電力ケーブル線路の一端を接地線に接続し、他端を接地から解放するとともに、前記電力ケーブル線路の前記遮蔽層に正および負の直流電圧をそれぞれバイアスできる状態の下で、前記正の直流電圧をバイアスする前に前記接地線を流れる迷走電流を測定する第1のステップと、前記電力ケーブル線路の前記遮蔽層に正の直流電圧をバイアスして、前記接地線に流れる正の直流電圧バイアス時の直流電流を測定する第2のステップと、前記正の直流電圧バイアス時の直流電流の測定を終えた後で、かつ、前記負の直流電圧をバイアスする前に、前記接地線を流れる迷走電流を測定する第3のステップと、前記電力ケーブル線路の前記遮蔽層に負の直流電圧をバイアスして、前記接地線に流れる負の直流電圧バイアス時の直流電流を測定する第4のステップと、前記負の直流電圧バイアス時の直流電流の測定を終えた後に、前記接地線を流れる迷走電流を測定する第5のステップと、前記測定された各々の迷走電流の変動分から、バイアス測定中の接地線直流電流中の迷走電流の変化率を算出する第6のステップと、前記接地線に流れる直流電流の極性差分から前記変化率に基づく迷走電流の誤差要因を削除して劣化信号を求める第7のステップにより、前記電力ケーブル線路の前記架橋ポリエチレン絶縁体の絶縁劣化を検出することを特徴とする電力ケーブルの活線診断方法。
Fターム (6件):
2G015AA27 ,  2G015BA04 ,  2G015CA04 ,  2G015CA05 ,  2G015CA06 ,  2G015CA20

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