特許
J-GLOBAL ID:200903020266921582

砂時計型電気力学的漏斗および内部イオン漏斗を用いる改良された高速イオンモビリティースペクトル法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 清水 初志 ,  新見 浩一
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2006-537986
公開番号(公開出願番号):特表2007-510272
出願日: 2004年09月07日
公開日(公表日): 2007年04月19日
要約:
イオンモビリティースペクトル法/質量分析機器の感度増強を可能にする方法および装置であって、有意な遅延を生じることなくイオンを伝送できるイオン源からドリフト管の入口部の砂時計型電気力学的イオン漏斗および/またはドリフト管の出口部の内部イオン漏斗へとイオンを伝送するためのデバイスを利用して、イオンモビリティースペクトロメーターのドリフト管内のイオン損失を実質的に減少または解消する方法および機器。砂時計型電気力学的漏斗は、少なくとも、入口要素、中央部要素、および出口要素で形成され、中央部要素の開口部は、入口要素の開口部および出口要素の開口部より小さい。砂時計型電気力学的漏斗の外側のイオン源により比較的高圧の領域内で生成されたイオンは、コンダクタンス制限オリフィスを通って、砂時計型漏斗の入口部の比較的低圧の領域へと伝送される。交流および直流の電位が砂時計型電気力学的漏斗の要素に印加され、これにより、イオンを砂時計型電気力学的漏斗の中へ、かつ、これを通して引き入れ、これにより、比較的多量のイオンをドリフト管に導入し、同時に、ドリフト管内部のガス圧および組成を電気力学的漏斗の入口部と異なるように保ち、かつ、所望される場合は、ドリフト管内のガス圧を陽圧に保つことを可能にする。ドリフト管内には内部イオン漏斗が設けられ、ドリフト管の出口部に配置される。内部イオン漏斗の利点は、次の任意の分析または測定へと接続された従来のドリフト管では失われることが典型的であるイオンのように、ドリフト管内の出口開口部から分散するイオンが、分散する代わりにドリフト管の出口を通って誘導され、これにより、ドリフト管から出るイオンの量が大幅に増加することである。
請求項(抜粋):
以下を含む、イオンの気相分析に有用な装置: a.少なくとも、入口要素、中央部要素、および出口要素で形成される砂時計型電気力学的漏斗であって;該要素の各々が開口部を有し;該入口要素の開口部を通り、該中央部要素の開口部を通り、かつその後、該出口要素の開口部を通る荷電粒子の経路が形成されるように該入口要素が整列され;かつ、該中央部要素の該開口部が、該入口要素および該出口要素の該開口部より小さい、砂時計型電気力学的漏斗; b.ドリフト管であって、該砂時計型電気力学的漏斗がドリフト管への入口を形成し、これにより、ドリフト管の外側の比較的高圧の領域内で生成されたイオンが該要素を通ってドリフト管の内側の比較的低圧の領域へと移動するための経路を提供する、ドリフト管; c.該ドリフト管の出口から飛行時間型検出器へとイオンを伝送するためのイオン伝送手段を有する検出器であって、該イオン伝送手段が、該イオンドリフト管内の全イオンドリフト時間の5%未満でイオンを伝送することを可能にする手段である、検出器。
IPC (2件):
H01J 49/40 ,  G01N 27/62
FI (2件):
H01J49/40 ,  G01N27/62 K
Fターム (12件):
2G041CA01 ,  2G041CA02 ,  2G041DA01 ,  2G041DA03 ,  2G041DA04 ,  2G041DA05 ,  2G041DA08 ,  2G041FA10 ,  2G041GA03 ,  2G041GA05 ,  2G041GA06 ,  2G041GA19

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