特許
J-GLOBAL ID:200903020271300618

αオレフィン炭化水素モノマーを含む重合可能な組成物およびそれらの使用方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 石田 敬 (外4名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-518142
公開番号(公開出願番号):特表2001-524134
出願日: 1996年04月15日
公開日(公表日): 2001年11月27日
要約:
【要約】αオレフィン炭化水素モノマーと、好ましくはNiまたはPdである効果的な量のVIII族金属の有機金属触媒と、水および空気の少なくとも1つとを含む重合可能な組成物。αオレフィン炭化水素モノマーを重合するための新しい触媒は、改善された製法および製品を提供する。発明の方法には、開放空気中、および水存在下で組成物を重合し、新しいポリマーを提供することが含まれる。
請求項(抜粋):
1. a) αオレフィン炭化水素モノマーと、 b) 水および空気の片方または双方と、 c) VIII族金属および高重合体形成に十分な立体バルクを有する多座配位子を含む効果的な量の有機金属触媒とを含む重合可能な組成物。 2. 前記組成物が、共重合可能なモノマーをさらに含む請求項1に記載の重合可能な組成物。 3. 前記αオレフィンが、1-オクテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、および1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセン、およびシクロペンテンの1つ以上を含む請求項1に記載の重合可能な組成物。 4. 安定剤および界面活性剤の片方または双方をさらに含む請求項1に記載の重合可能な組成物。 5. 前記安定剤が、ヒンダードフェノール型の安定剤である請求項4に記載の重合可能な組成物。 6. 空気が存在する請求項1に記載の重合可能な組成物。 7. 水が0.001〜99重量%の範囲で存在する請求項1に記載の重合可能な組成物。 8. 前記触媒が、有機金属塩を含む一液型触媒、または中性有機金属化合物と共触媒を含む二液型触媒である請求項1に記載の重合可能な組成物。 9. 前記一液型触媒が、式LM-R+(式中、MはVIII族金属であり、Lはすでに定義したとおりのVIII族金属を安定化する二電子供与体配位子または配位子群であり、RはH、ヒドロカルビルラジカル、または置換基が、1〜10個の炭素原子を有するアルキル、5〜20個の炭素原子を有するアリール、またはハロゲン置換アルキルでも良い置換ヒドロカルビルラジカルである)を有するカチオン性部分を含む請求項8に記載の重合可能な組成物。 10.前記一液型触媒が、(RfSO2)2CH-、(RfSO2)3C-、(RfSO2)2N-、RfSO3-、B(C6F5)4-、PF6-、SbF6-、AsF6-、BF4-、およびB(3,5-C6H3(CF3)2)4-(式中、Rfはそれぞれ別々に、1〜20個の炭素原子を有する高度にフッ化されたまたは過フッ化されたアルキル基、または6〜22個の環炭素原子を有するフッ化されたアリール基からなる群より選択される)からなる群より選択されるアニオン性対イオンを含む請求項8に記載の重合可能な組成物。 11.前記一液型触媒が、式 {(ArN=C(R1)C(R1)=NAr)Pd(Me)(エーテル)}+PQ-(式中、Arは2,6-C6H3(R3)2(式中、R3はイソプロピルまたはメチルである)であり、R1はそれぞれ別々にHまたはメチルであり、または2個のR1基は一緒に1,8-ナフタレンジイルを形成し、 エーテルはテトラヒドロフランまたはメチルt-ブチルエーテルであり、Meはメチルであり、 QはB(C6F5)4、PF6、SbF6、AsF6、BF4、B(3,5-C6H3(CF3)2)4、(RfSO2)2CH、(RfSO2)3C、(RfSO2)2N、およびRfSO3(式中、Rfはすでに定義したとおりである)から選択される)を有する請求項8に記載の重合可能な組成物。 12.前記一液型触媒が、 {(ArN=C(R1)C(R1)=NAr)M(CH3)(OEt2)}+B(C6F5)4(式中、M=NiまたはPd、Et=エチル、Arは2,6-C6H3(R3)2(式中、R3はそれぞれ別々にイソプロピルまたはメチルであり、R1はそれぞれ別々にHまたはメチル、または2つのR1基は一緒に1,8-ナフタレンジイルを形成する)を含む請求項8に記載の重合可能な組成物。 13.前記二液型触媒の中性有機金属化合物が、式 {ArN=C(R1)C(R1)=NAr}M(R)X(式中、Ar、R1、M、およびRはすでに定義したとおりであり、Xはハロゲン原子である)を有する請求項8に記載の重合可能な組成物。 14.前記二液型触媒の前記共触媒が、式 A+Q-(式中、Aは銀およびIA族金属からなる群より選択される金属であり、QはB(C6H3(CF3)2)4、B(C6F5)4、PF6、SbF6、AsF6、BF4、(RfSO2)2CH、(RfSO2)3C、(RfSO2)2N、およびRfSO3(式中、Rfはすでに定義したとおりである)からなる群より選択される)を有する請求項8に記載の重合可能な組成物。 15.Rがメチルである請求項13に記載の重合可能な組成物。 16.前記触媒の前記VIII族金属が、PdおよびNiの片方または双方である請求項1に記載の重合可能な組成物。 17.Ag{B(C6F5)4}(アレーン)pおよびAg{B(C6H3(CF3)2)4}(アレーン)p(式中、アレーンは、それぞれ12個までの炭素原子を有するアルキルまたはアリール基6個までによって置換できる6〜18個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基である)からなる群より選択される式を有する化合物。 18.アレーンが、ベンゼン、トルエン、オルト、メタ、またはパラキシレン、およびメシチレンからなる群より選択され、p=1、2、または3である請求項17に記載の化合物。 19.式、Ag+{B(C6F5)4}-(トルエン)3、Ag+{B(C6F5)4}-(キシレン)3、およびAg+{B(3,5-C6H3(CF3)2)4}-(トルエン)を有する請求項17に記載の化合物 20.請求項1に記載の重合した組成物。 21.複数のC3またはより高級なαオレフィン単位を含み、ポリマー分子量が90,000を超え、ポリマーがαオレフィン単位当たり1個未満の平均分枝点数を有する、請求項20に記載の重合した組成物。 22.1)ポリマーが、モノマー単位当たり1個未満の平均分枝点数を有する複数のC3またはより高級なαオレフィン単位、および 2)ポリマーが、0.01を超える平均分枝点数を有する複数のC2αオレフィン単位の1つ以上と、第2の相形成に十分な量の水とを含む請求項20に記載の重合した組成物。 23.架橋αオレフィンポリマーを含む、請求項20に記載の重合した組成物。 24.電子ビーム照射と、紫外線照射との1つ以上と、要すればUV活性化架橋剤とによって架橋された請求項23に記載の重合した組成物。 25.前記ポリマー分子量が、90,000を超える請求項22に記載の重合した組成物。 26.式 {(ArN=C(R1)C(R1)=NAr)Pd(Me)(エーテル)}+Q- XIII(式中、Arは2,6-C6H3(R3)2(式中、R3はそれぞれ別々にイソプロピルまたはメチルであり、R1はそれぞれ別々にHまたはメチルであり、または2つのR1基は一緒に1,8-ナフタレンジイルを形成する)であり、 エーテルはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、またはメチルt-ブチルエーテルであり、 QはB(C6F5)4、PF6、SbF6、AsF6、BF4、(RfSO2)2CH、(RfSO2)3C、(RfSO2)2N、およびRfSO3(式中、Rfはすでに定義したとおりである)からなる群より選択され、 Xはハロゲン原子である)を有する化合物を含む物質の組成物。 27.式XIIIの化合物が、からなる群より選択される請求項26に記載の組成物。 28.空気および水の片方または双方の存在下で、αオレフィン炭化水素モノマーと、要すれば共重合可能なモノマーを、VIII族金属および高重合体形成に十分な立体バルクを有する多座配位子を含む有機金属触媒に混合して、重合したαオレフィンを提供するステップを含む製法。 29.結果的に得られたポリマーを架橋するステップをさらに含む請求項28に記載の製法。 30.前記架橋ステップが、電子ビーム照射と、紫外線照射との1つ以上と、要すればUV活性化架橋剤によって達成される請求項29に記載の製法。 31.前記触媒が、有機金属塩を含む一液型触媒、または中性有機金属化合物と共触媒を含む二液型触媒である請求項28に記載の製法。 32.前記αオレフィンモノマーが、1-オクテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-デセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセン、およびシクロペンテンである請求項28に記載の製法。 33.前記混合物が、安定剤および界面活性剤の片方または双方をさらに含む請求項28に記載の製法。 34.前記水が、第2の相を提供するのに十分な量で存在する請求項28に記載の製法。 35.式 {(Ar)N=C(R1)C(R1)=N(Ar)}Pd(CH3)(ハロゲン)(式中、ArとR1はすでに定義したとおりである)の中性有機金属化合物と、式A+Q-(式中、AとQはすでに定義したとおりである)の非配位対イオン塩とを混合するステップを含む、一液型または二液型有機金属触媒を調製するための製法。 36.前記混合物が、AgNO3、αオレフィン炭化水素モノマー、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチルt-ブチルエーテル、水、および空気の1つ以上をさらに含む請求項35に記載の製法。 37.Aが銀である請求項35に記載の製法。 38.AがIA族金属であり、AgNO3と、水と、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、およびメチルt-ブチルエーテルの1つ以上とが存在する請求項35に記載の製法。 39.AがIA族金属であり、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、およびメチルt-ブチルエーテルの1つ以上が存在する請求項36に記載の製法。 40.AがIA族金属であり、水が第2の相形成に十分な量で存在する請求項35に記載の製法。
IPC (6件):
C08F 4/80 ,  C07C251/06 ,  C07F 5/02 ,  C08F 4/70 ,  C08F 10/00 ,  C08J 3/28
FI (6件):
C08F 4/80 ,  C07C251/06 ,  C07F 5/02 A ,  C08F 4/70 ,  C08F 10/00 ,  C08J 3/28

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