特許
J-GLOBAL ID:200903020293296312
変速機用クラッチの同期装置
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (1件):
池田 治幸 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-210040
公開番号(公開出願番号):特開平10-047377
出願日: 1996年08月08日
公開日(公表日): 1998年02月17日
要約:
【要約】【課題】 動力伝達を遮断する中立状態での振動に起因するキー溝などの係合手段の摩耗を抑制する。【解決手段】 シンクロナイザリング56のキー溝70の軸方向端面70aに連続して、周方向に食い込むように切込み80を設け、シフティングキー52との衝突で側壁70bが摩耗しても、シフティングキー52とシンクロナイザリング56とが食い付かないようにした。この他、中立状態では、軸方向の振動に拘らずシンクロナイザリングがシフティングキーに当接できないように、各部の寸法を設定したり、一対のシンクロナイザリングに対して別々にシフティングキーを設けるとともに、それぞれ反対側のシンクロナイザリングとの当接不能に配設位置などを設定したりすることも有効である。
請求項(抜粋):
回転軸に相対回転不能に配設されて一体回転させられるクラッチハブと、該クラッチハブに相対回転不能且つ軸方向の相対移動可能にスプライン嵌合されるとともに、シフト手段によって軸方向に離間する一対の変速位置と、該一対の変速位置の中間に位置して動力伝達を遮断する中立位置とへ移動させられるクラッチハブスリーブと、該クラッチハブスリーブに相対回転不能且つ軸方向の相対移動可能に配設されるとともに、常にはキースプリングの付勢力で該クラッチハブスリーブの所定位置に位置決めされるシフティングキーと、前記クラッチハブの両側において、それぞれ前記回転軸に対して相対回転可能に配設されるとともに、前記クラッチハブスリーブが前記変速位置へ移動させられることにより、該クラッチハブスリーブとスプライン嵌合されて前記クラッチハブとの間で動力伝達を行う一対の変速歯車と、該一対の変速歯車にそれぞれ相対回転可能且つ軸方向の相対移動可能に配設されるとともに、該変速歯車に押圧されてテーパ嵌合させられる一方、前記シフティングキーの軸方向の端部に所定角度の相対回転を許容する状態で係合させられるキー溝が設けられた一対のシンクロナイザリングとを有し、前記クラッチハブスリーブが前記中立位置から何れかの変速位置へ移動させられる際に、前記キー溝の軸方向端面に前記シフティングキーが当接させられることにより、前記シンクロナイザリングが前記変速歯車に押圧され、前記テーパ嵌合の摩擦力で該シンクロナイザリングと該変速歯車とを同期回転させる変速機用クラッチの同期装置において、前記キー溝の軸方向端面と側壁とのコーナー部に、該軸方向端面に連続して周方向に食い込むように切込みを設けたことを特徴とする変速機用クラッチの同期装置。
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