特許
J-GLOBAL ID:200903020338072860

適応自動等化器及びその初期値設定方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 後藤 洋介 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-289522
公開番号(公開出願番号):特開平5-102886
出願日: 1991年10月09日
公開日(公表日): 1993年04月23日
要約:
【要約】【目的】 伝送路の歪みが可変する場合であっても、等化誤差を極力抑えて適確な等化処理を行い得る適応自動等化器及びその初期値設定方法を提供するものである。【構成】 入力メモリ部32には、規定長の入力トレーニング信号を含む入力信号が記憶されている。演算制御部36は、トレーニング期間中、入力メモリ部32から読出された入力トレーニング信号がフィルタ部33でフィルタ処理されることにより得られるフィルタ信号と、トレーニング信号発生部40から発生される内部トレーニング信号とを入力した加算器38から等化誤差信号を受け、設定記憶部37に記憶設定された複数の初期値を選択しながら等化誤差累積値を順次算出し、複数の初期値の数に対応した等化誤差累積値を得た後、等化誤差累積値が最小となる初期値を最終的にフィルタ部33に設定する。
請求項(抜粋):
入力トレーニング信号と該入力トレーニング信号に引き続く入力データ信号とから構成される入力信号を受けると共に、内部で内部トレーニング信号を発生可能な適応自動等化器であって、該適応自動等化器に等化処理用の初期値を設定し、前記入力トレーニング信号及び内部トレーニング信号を用いて当該適応自動等化器に対してトレーニングを行った後、前記入力データ信号に対して適応的に自動等化を行って出力信号を出力する適応自動等化器において、前記入力信号を記憶する入力メモリ部と、等化処理用の初期値を複数記憶設定した設定記憶部と、前記内部トレーニング信号を発生するトレーニング信号発生部と、前記入力メモリ部から読み出した読出信号に対して可変係数を用いてフィルタ処理を行い、フィルタ信号を出力するフィルタ部と、前記フィルタ信号からシンボルデータを判定し、該シンボルデータを表わす判定信号を出力する判定部と、前記トレーニングの期間中は前記内部トレーニング信号を選択し、前記トレーニングの終了後は前記判定信号を選択し、該内部トレーニング信号と判定信号とをそれぞれ選択信号として出力する選択手段と、前記選択信号を更に選択的に前記出力信号として切換出力する切換手段と、前記フィルタ信号と前記選択信号との差を求め、該各信号の差を表わす等化誤差信号を出力する減算手段と、前記等化誤差信号に応答して前記可変係数を更新する係数更新部と、前記トレーニングの期間中、前記設定記憶部から前記複数の初期値を逐次選択して該選択した初期値を当該適応自動等化器に設定し、前記入力メモリ部から前記入力トレーニング信号を前記読出信号として読み出すと共に、前記加算器から得られた前記等化誤差信号を累積した等化誤差累積値を前記複数の初期値に対応させて順次算出した後、該等化誤差累積値のうちの最小値を与える初期値を最終的に等化処理用として前記係数更新部を介して前記フィルタ部に設定する演算制御部とを備えたことを特徴とする適応自動等化器。

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