特許
J-GLOBAL ID:200903020895768932

マスタシリンダ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大川 宏
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-122325
公開番号(公開出願番号):特開平10-310047
出願日: 1997年05月13日
公開日(公表日): 1998年11月24日
要約:
【要約】【課題】ガイドによるカップのかじりを防止するとともにガイドから圧力室へのオイル流通性の向上を実現したマスタシリンダを提供すること。【解決手段】ハウジング1の内周面にリング状のガイド14と環状弾性体からなるシ-ル用のカップ13とが保持され、ピストン16がガイド14およびカップ13の内周面に摺動自在に接しつつハウジング1内を軸方向へ進退する。本発明では、ガイド14のカップ13隣接側の内周角部14aを面取りしている。したがって、カップ13が圧力室の圧力増大によりガイド14の内周角部14aへ侵入する方向へ弾性変形したとしても、このガイド14の面取り部により形成される隙間空間43の存在により、カップ13の内周角部13aがガイド14の内周角部14aに食い込んで上記かじり問題が生じることがなく、マスタシリンダの動作性能特にカップ13のシ-ル性能が低下するのを防止することができる。
請求項(抜粋):
一端に開口を有するハウジングと、前記ハウジングの内周面に保持されるリング状のガイドと、前記ガイドに隣接して前記ハウジングの内周面に保持される環状弾性体からなるシ-ル用のカップと、前記ガイドおよびカップの内周面に摺動自在に接しつつ前記ハウジング内を軸方向に進退するピストンと、前記ハウジングの側壁に形成されたオイル流通用の連通孔と、前記ピストンの側壁に形成されて内端が前記ハウジングおよびピストンに囲まれる圧力室に連通するオイル流通用の連通孔と、前記ガイドに形成されて前記ピストンの連通孔が前記カップよりも軸方向ガイド側に位置する場合に前記ハウジングの連通孔と前記ピストンの連通孔とを連通するオイル流通用の連通孔とを備え、前記ガイドの連通孔は、前記ピストンの連通孔が前記カップよりも軸方向反ガイド側に位置しかつ前記圧力室が前記ガイドの連通孔よりも負圧となる場合に前記ピストンの外周面と前記カップの内周との隙間を通じて前記圧力室に連通するとともに、前記ピストンの連通孔が前記カップよりも軸方向反ガイド側に位置しかつ前記圧力室が前記ガイドの連通孔よりも正圧となる場合に前記隙間を通じての連通が前記カップの弾性変形により遮断され、前記ガイドの前記カップ隣接側の内周角部は、面取りされていることを特徴とするマスタシリンダ。
引用特許:
審査官引用 (1件)

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