特許
J-GLOBAL ID:200903021149389302

酸素同位体の濃縮装置及び濃縮方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 澤野 勝文 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-227072
公開番号(公開出願番号):特開平6-134260
出願日: 1991年09月06日
公開日(公表日): 1994年05月17日
要約:
【要約】【目的】 非常に簡単な装置で、自然存在比の極めて少ない17Oを高い濃度まで簡単に濃縮することができ、17Oの生産コストを大幅に軽減できるようにした。【構成】 酸素又は酸素化合物を蒸留塔に供給して分留し、側流留分排出管の取付位置における17Oの濃度が目標値に達し、且つ、17O成分と18O成分の含有量の比が原料の組成比と略一致したときに、必要に応じて原料を補充しながら、原料の組成比と等しい比率で17O成分と18O成分が含まれた側流留分と、16O成分が濃縮された塔頂留分とを、当該側流留分及び塔頂留分に含まれる16O成分と17O成分と18O成分の含有量の比が原料の組成比と等しくなるような抜出量で抜き取る抜取操作を行うようにした。
請求項(抜粋):
酸素同位体16O,17O及び18Oを含有する酸素又は酸素化合物を分留することによって前記各同位体を濃縮する酸素同位体の濃縮装置において、酸素同位体16O,17O及び18Oを含有する酸素又は酸素化合物を供給する原料供給管(3)と、濃縮された16O成分を抜き取る塔頂留分排出管(4)と、濃縮された17O成分を抜き取る側流留分排出管(6)が取り付けられた蒸留塔(1)に、側流留分排出管(6)の取付位置における16O成分,17O成分及び18O成分の含有量を検出するガス検出器(10a)が設けられ、当該ガス検出器(10a)の検出結果に基づいて、前記原料供給管(3),塔頂留分排出管(4)及び側流留分排出管(6)のバルブ(V3 ,V4 ,V6 )を開閉制御する制御装置(11)を備え、当該制御装置(11)は、側流留分排出管(6)のバルブ(V6 )を閉鎖した状態で、原料供給管(3)及び塔頂留分排出管(4)のバルブ(V3 ,V4 )を所定のタイミングで開閉させることにより、16O成分が濃縮された塔頂留分を抜き出す抜取操作と原料の補充操作を繰り返して、側流留分排出管(6)の取付位置における17O成分の濃度を目標値まで上昇させ、側流留分排出管(6)の取付位置における17O成分の濃度が目標値に達し、且つ、17O成分と18O成分の含有量の比が原料の組成比と略一致した後は、原料供給管(3),塔頂留分排出管(4)及び側流留分排出管(6)のバルブ(V3 ,V4 ,V6 )を所定のタイミングで開閉させることにより、原料の組成比と等しい比率で17O成分及び18O成分が含まれた側流留分と、16O成分が濃縮された塔頂留分を、当該側流留分及び塔頂留分に含まれる16O成分,17O成分及び18O成分の含有量の比が原料の組成比と略等しくなるような抜取量で抜き取る抜取操作と、抜取量に応じた原料を必要に応じて補充する原料補充操作を交互に行うように成されていることを特徴とする酸素同位体の濃縮装置。

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