特許
J-GLOBAL ID:200903021211279748

緩衝器

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 本庄 富雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-358538
公開番号(公開出願番号):特開平10-196706
出願日: 1996年12月27日
公開日(公表日): 1998年07月31日
要約:
【要約】【課題】 シリンダ9と電極円筒6との間の制御用間隙12に印加する電界を変え、ピストン13の移動の際に制御用間隙12を通流する電気粘性流体の見かけ上の粘度を変えることにより減衰力を可変する緩衝器において、ピストン速度が低い場合でも電気粘性流体が抵抗なく流れるように、チェックバルブ15,20にオリフィス付きのものを使用した場合、電界印加時の減衰力が低下していたが、それを防止すること。【解決手段】 ピストン速度が低い領域での減衰力の低下は、電気粘性流体の逆流圧力がかかった方のチェックバルブのオリフィスを通して、逆流が生じてしまうことに起因している。そこで、チェックバルブのオリフィス形成部分、またはオリフィスに対向する部分を弾性材で構成し、チェックバルブに電気粘性流体の逆流圧力がかかった時には、オリフィスの隙間が弾性材で埋められ、閉じてしまうようにした。
請求項(抜粋):
ピストンが挿入されたシリンダと、該シリンダに外挿され、絶縁材製のホルダー部により該シリンダと制御用間隙を隔てて支持されている電極円筒と、該電極円筒とハウジングとの間の隙間を利用して形成されたリザーバと、前記ピストンの動きに従い前記シリンダ,前記制御用間隙,前記リザーバを通流する電気粘性流体と、前記ピストンに付設され、前記シリンダの前記ピストンより下側の室から上側の室への電気粘性流体の流れを許容する第1のチェックバルブと、前記リザーバより前記ピストンより下側の室への流路の途中に設置され、前記リザーバより該下側の室への電気粘性流体の流れを許容する第2のチェックバルブと、前記シリンダと前記電極円筒との間に電圧を印加し、前記制御用間隙を通流する電気粘性流体の見かけ上の粘度を調節して減衰力を可変する緩衝器において、前記第1,第2のチェックバルブの少なくとも一方の構造を、スプリングにより閉方向に押圧されるバルブ本体と、該バルブ本体の前記スプリングに押圧される面とは反対側の面に固着され、弾性材から成るオリフィス形成板とを具える構造としたことを特徴とする緩衝器。

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