特許
J-GLOBAL ID:200903021468658693

プレキャスト鉄筋コンクリート鉛直部材の接合方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-086684
公開番号(公開出願番号):特開平5-230877
出願日: 1992年02月25日
公開日(公表日): 1993年09月07日
要約:
【要約】【目的】 モルタルスリーブを脚部に埋設した構造のプレキャスト鉄筋コンクリート(PCと略記)鉛直部材と水平部材との接合工法に関し本発明者がさきに出願した接合工法の改良工法。前の工法の問題点であったグラウト注入時の注入圧による鉛直部材持ち上がりによるグラウト漏洩の防止が目的。【構成】 PC鉛直部材1の下端面に凹陥部3を設けるとともに、水平部材7の上端面に鉛直部材下端部が嵌入できる凹欠部8を設け、この凹欠部に下端部が嵌入するよう鉛直部材を建て入れる。このとき、鉛直部材主鉄筋4と水平部材から突き出ている鉛直主鉄筋9とは鉛直部材脚部に埋設されているモルタルスリーブ12内で突合せ状に向い合う。モルタルスリーブの注入口6からグラウト11を注入する。凹欠部と鉛直部材側壁との間を充填する穴埋めモルタル10により、グラウト注入時のグラウト漏洩が防止される。
請求項(抜粋):
脚部に本文記載のモルタルスリーブが複数個埋設されている構造のプレキャスト鉄筋コンクリート鉛直部材の脚部を水平部材に接合する方法において、(イ)上記鉛直部材が、(a)その下端面に、部材辺を一周する縁取部を残して目地モルタル厚さ相当深さ切り欠いてなる凹陥部が設けられており、(b)モルタルスリーブが、その各上半部に部材主鉄筋の下端部が挿入され、その各下半部が上記凹陥部の底面に開口する態様で部材脚部に埋設されており、(c)上記複数個の埋設スリーブの上端付近にはそれぞれ部材側壁に開口する排出口が付属しており、また、その少なくとも一個の埋設スリーブの下端付近には部材側壁に開口する注入口が付属している、脚部構造のものであり、(ロ)水平部材が、(a)上記鉛直部材が建て入れられる位置に、該鉛直部材下端部が余裕をもって嵌入できる断面積の、上記凹陥部深さと同程度の深さの凹欠部が設けられており、(b)該凹欠部底面からは複数個の鉛直主鉄筋の上端部が突き出て露出しており、該鉛直主鉄筋は上記複数個の鉛直部材主鉄筋とそれぞれ上下対をなすような対応位置にある、上端部構造のものであり、(ハ)上記鉛直部材を、(a)その下端部が上記凹欠部内に嵌入して、縁取部が凹欠部底面に接触するよう、(b)かつ、上記鉛直主鉄筋上端部が埋設スリーブ下半部内に挿入されるように、水平部材に対して建て入れ、(ニ)嵌入された鉛直部材下端部側壁と凹欠部側壁との間の間隙空間をモルタルまたはコンクリートよりなる穴埋めモルタルにより塞ぎ、(ホ)一つの注入口(複数個あるときは他の注入口は塞いでおく)から、高流動性のモルタルであるグラウトを、すベての排出口からグラウトが溢れ出てくるまで注入して、凹陥部内およびすべての埋設モルタルスリーブ内をグラウトにより充填する、ことを特徴とするプレキャスト鉄筋コンクリート鉛直部材の接合方法
引用特許:
審査官引用 (3件)

前のページに戻る