特許
J-GLOBAL ID:200903021494818291

不正使用不能な引込み式注射器

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 浅村 皓 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-534095
公開番号(公開出願番号):特表平11-505454
出願日: 1996年04月24日
公開日(公表日): 1999年05月21日
要約:
【要約】不正使用不能な引込み式注射器が、滑動プランジャのためのバレル、遷移領域および小直径ノーズ部をもつ1体中空外側本体を有する。細長い針ホルダーとバネとの組合わせが、外側本体の背部から装着されノーズ部内に案内され、ノーズが始まる遷移領域の最収縮部において、引込み方向に配置された協働内向き外向き面により保持される。プランジャは、引込み機構の部品を受容する開口と、ストッパーとを有する。ストッパーと針ホルダーのヘッドとは、注射流体室に比して顕著に小さい直径を有し、過早なブローアウトを防止している。1実施例においては、針ホルダーのヘッドが、分離可能な保持部材により取り囲まれ、保持部材は、注射後の引込みに要する力を累積させないため、ストッパーが殆ど、または、完全に除去された後、初めて、プランジャのチップと接触することにより滑動除去されるようになっている。
請求項(抜粋):
注射器が1体の本体と、後方から組立て挿入可能であり、低いプランジャ力により引込まれ、注射中の高いブローアウト圧力に抵抗する、摩擦保持された引込み機構とを有する、流体を注射する不正使用不能な引込み式注射器において、 長手方向に延びる壁を有する1体の中空外側本体にして、該壁が遷移領域を介して連結された細長いバレルとノーズとを有し、該ノーズの断面積がバレルの断面積に比較して小さく、ノーズが始まる遷移領域の最収縮部における壁に内向き面を有する外側本体と、 前記細長いバレル内に部分的に収容されたプランジャ組立体にして、該プランジャが外側本体の内面と滑動密封状態で接触するヘッドと、引込み機構の部品を受容する引込み空洞とを有するプランジャ組立体と、 細長い針ホルダーとバネとの組合わせを有する引込み機構にして、針ホルダーがプランジャを引込み位置まで押し込むことにより解放され、針ホルダーが、前部に針保持部を、後部にヘッドを備えた細長い本体と、引込み機構がノーズ内に装着されたとき、前記内向き面と協働して針ホルダーへの保持力を生じさせるように形成された協働外向き面とを有している、引込み機構と、を有し、 前記針ホルダーとバネとが、バレルの後方からノーズに向かって装着可能であり、前記内向き外向き面を、バネを押しながら滑動係合させることにより、解除可能に保持され、前記滑動係合が、バネにより針ホルダーに加わる引込み力に対抗して前記保持力を生じさせており、 プランジャへ加わる親指力に反応して、プランジャの一部が遷移領域へと進入し、前記内向き外向き対向面の少なくとも一部を分離し、それにより、針ホルダーへの保持力を引込み力よりも小さくなるように減少させることにより、引込みが起こり、かくて、針ホルダーが、注射針を外側本体内に引込むに充分な距離だけ前記空洞内に引き込まれる、ことを特徴とする注射器。
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 特表平6-508768
  • 特表平2-504114

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