特許
J-GLOBAL ID:200903021695194717

車両用遊星歯車式変速機の潤滑装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 池田 治幸 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-360104
公開番号(公開出願番号):特開平5-180309
出願日: 1991年12月27日
公開日(公表日): 1993年07月20日
要約:
【要約】【目的】 リングギヤ入力、キャリヤ出力形式の遊星歯車装置において車両の被牽引時においても遊星ギヤの潤滑が可能な車両用遊星歯車式変速機の潤滑装置を提供する。【構成】 被牽引走行時において掻き上げられ且つ円筒状の潤滑油案内部材200により案内された潤滑油は、有底円筒状動力伝達部材201の環状突起202内に受け入れられ、さらにその第1貫通穴206および連結部材158の第2貫通穴208を通ってピン連結部210の案内溝212に受けられ、径方向溝214を通ってキャリヤピン160の潤滑油路216内へ導かれ、ピニオンピン160によりベアリング161を介して支持される遊星ギヤ94が好適に潤滑される。このため、車両の被牽引時における遊星ギヤ94の潤滑が可能となり、潤滑不良による焼付などが好適に解消される。
請求項(抜粋):
共通の回転軸線を有する第1回転軸および第2回転軸と、該第1回転軸と相対回転可能に嵌合するサンギヤと、該サンギヤを貫通した第1回転軸の端部と円板状の第1連結部材を介して連結されるリングギヤと、該サンギヤおよびリングギヤと噛み合う遊星ギヤと、該遊星ギヤをピニオンピンにより第1回転軸側から回転可能に支持するキャリヤと、該キャリヤと前記第2回転軸との間を前記リングギヤを覆うように連結する有底円筒状動力伝達部材とを備えた車両用遊星歯車式変速機において、該第2回転軸を回転可能に支持する軸受を通過して前記キャリヤ側へ流れる潤滑油を前記遊星ギヤの潤滑に用いる形式の潤滑装置であって、前記キャリヤの前記第1連結部材に対向する第1壁部に向かって開口し、前記軸受を通過した潤滑油を該第1壁部側へ流出させる筒状の潤滑油案内部材と、該潤滑油案内部材の開口から流出する潤滑油を通過させるために前記キャリヤの第1壁部および第1連結部材にそれぞれ形成された第1貫通穴および第2貫通穴と、前記キャリヤの一部であって、前記ピニオンピンの第2回転軸側端部を連結する円板状のピン連結部と、該ピン連結部に形成され、前記第1貫通穴および第2貫通穴を通過した潤滑油を受けて前記ピニオンピンの第2回転軸側端面に導く潤滑油案内溝と、前記ピニオンピンに設けられ、該ピニオンピンの第2回転軸側端面に開口する開口と該ピニオンピンの外周面に開口する開口とを連結して前記遊星ギヤを潤滑する潤滑油路とを、含むことを特徴とする車両用遊星歯車式変速機の潤滑装置。

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