特許
J-GLOBAL ID:200903021847473080

機械的同期を可能にした摩擦係合装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 木下 洋平 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-242376
公開番号(公開出願番号):特開平8-082368
出願日: 1994年09月12日
公開日(公表日): 1996年03月26日
要約:
【要約】【目的】 相対回転する部材にスプライン嵌合するプレート群が同期した後に、機械的に部材を噛み合わせることができる摩擦係合装置を提供すること。【構成】 摩擦係合装置10は、スプライン22,32が形成されたドラム20及びハブ30とを有してなる。ドラム20及びハブ30には、メイティングプレート24及びクラッチプレート36が嵌合している。プレート群24,36の軸方向両側では、リテーニングプレート40及び油圧作動式ピストン50が設けられている。リテーニングプレート40とプレート群24,36の間には、ドラム20及びハブ30に対して回転を拘束されず且つカム面64が形成されたカムプレート60が配設されている。リテーニングプレート40にはカムプレート60に面する側にカム面42が形成されている。ピストン50とプレート群24,36の間には、同期プレート70が配設されている。内周側には、ハブ30のスプライン32にスプライン嵌合しうるスプライン72が形成されている。
請求項(抜粋):
相対回転をするとともに両者の間で円筒状空間を形成する2つの部材と、前記円筒状空間において前記部材のそれぞれにスプライン嵌合されたプレート群と、前記プレート群の軸方向一側において前記部材の一方に配設されたリテーニングプレートと、前記プレート群の軸方向他側において前記部材の一方に配設され且つ前記リテーニングプレートとの間で前記プレート群を摩擦係合させる油圧作動式ピストンとを有してなる摩擦係合装置において、前記リテーニングプレートと前記プレート群との間で前記部材に対して回転が拘束されないカムプレートと、前記リテーニングプレートと前記カムプレートを離間付勢するばねと、前記ピストンと前記プレート群との間で前記部材の一方にスプライン嵌合するとともに前記ピストン作動時に前記部材の他方のスプラインにスプライン嵌合するスプライン歯を有する同期プレートとを有し、前記リテーニングプレートと前記カムプレートとが、軸方向厚みが周方向に増減するように形成されたカム面で対向しており、前記ピストンの非作動時に前記同期プレートが前記ばねによって前記ピストン側に付勢されて前記部材の他方とスプライン嵌合せず、前記ピストン作動時に前記同期プレートが前記部材の他方とスプライン嵌合することを特徴とする、摩擦係合装置。

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