特許
J-GLOBAL ID:200903021889967474

超磁歪スピーカ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 澤野 勝文 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-067530
公開番号(公開出願番号):特開平11-266496
出願日: 1998年03月18日
公開日(公表日): 1999年09月28日
要約:
【要約】【課題】 水中などのようにケーシングを定置できない場合でも、高い音圧レベルで音声を発することができ、さらに、気密容器内に超磁歪アクチュエータを収納することなく水中などで使用できるようにする。【解決手段】 音声振動発生源となる二つの超磁歪アクチュエータ(A1, A2)は、その各超磁歪ロッド(4) が一直線上に位置するように固定端側同士を対向させて配設されている。各電磁コイル(3) に同じ音声信号を供給すると、その固定端側に反作用として生ずる力が互いに反発してバックマスとなって押し合い、その伸縮量がそのまま自由端に伝わるので、自由端側に取り付けられた振動板(9) により発せられる音の音圧レベルが減衰することがない。また振動板(9) により形成される殻体(10)には隙間(9a)が形成されているので、水中に沈めたときに水圧により振動板(9) が潰れることもなく、超磁歪アクチュエータ(A1, A2)は防水処理が施されているので動作不良も生じない。
請求項(抜粋):
ケーシング(2)内に、音声信号が供給される電磁コイル(3)と、当該電磁コイル(3)で生ずる磁界変化により伸縮する超磁歪ロッド(4)と、当該超磁歪ロッド(4)の圧縮方向にプリストレスを付与するスプリング(5)と、前記超磁歪ロッド(4)にバイアス磁界を付与する磁石(6)が内蔵され、前記超磁歪ロッド(4)の変位をその自由端(4a)を介して外部に出力し、夫々の振動板(9,23,33)を駆動するようになされた二以上の超磁歪アクチュエータ(A1〜A6)を音声振動発生源として備え、当該各超磁歪アクチュエータ(A1〜A6)は、前記各超磁歪ロッド(4)が同時に伸縮したときの反作用により生ずる力が互いに反発して夫々のバックマスとなるように前記各超磁歪ロッド(4)の固定端(4b)側を支持するケーシング(2)の底部(2b)同士が固定して取り付けられ、前記各超磁歪ロッド(4)により駆動される前記振動板(9,23,33)は、殻体(10,22,32)を形成するように配設されて、当該殻体(10,22,32)内に前記超磁歪アクチュエータ(A1〜A6)が収納されると共に、当該殻体(10,22,32)にはその内部と外部を連通する流路が形成され、各超磁歪アクチュエータ(A1〜A6)の超磁歪ロッド(4)はその表面に耐蝕コーティングが施されると共に、電磁コイル(3)はその電極部分に耐水処理が施されてなることを特徴とする超磁歪スピーカ。

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