特許
J-GLOBAL ID:200903021985924433
触媒構造体及び製造法
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
朝倉 勝三
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-518323
公開番号(公開出願番号):特表2000-509099
出願日: 1996年11月06日
公開日(公表日): 2000年07月18日
要約:
【要約】本発明は、触媒物質の形成及び該触媒物質の自動車ラジエーター及び空調冷却器の如き熱交換器の部材として又はこれと組合せての使用に係る。この触媒物質は、多孔性のアノード性酸化物コーティングを有する金属基材及び孔内に固着されかつアノード性酸化物コーティングの表面の上方に延びる金属ノジュールを包含する。ノジュールは触媒金属で形成されるか、又は他の金属で形成され、ついで触媒金属が被覆される。触媒ストック物質を熱交換器フィンに成形し、熱交換管群に装着する。別法では、触媒ストック物質を別個の触媒構造体に成形することもでき、この触媒構造体を空気流動流内に、好ましくは熱交換器に対して空気流動関係で装着する。
請求項(抜粋):
1.熱交換管群及び該熱交換管群に取付けられた金属フィンを包含してなり、前記金属フィンが触媒金属を結合するものである熱交換器を製造する方法において、a)基材金属表面上に多孔性のアノード性酸化物層を形成し、b)前記多孔性のアノード性酸化物層の孔内に第1の金属を電気分解析出させると共に、この電気分解析出を続けて、前記孔内に固着されかつ前記アノード性酸化物層の表面の上方に延びる前記第1の金属でなるノジュールを形成し、c)前記第1の金属のノジュール上に第2の触媒金属を析出させて、前記基材に固着された触媒ノジュールを形成し、d)前記触媒ノジュールを有する前記基材から熱交換器フィンを形成し、及びe)前記フィンを前記熱交換管群に取付けて、前記熱交換器を形成する各工程を包含してなる、熱交換器の製法。2 前記基材がアルミニウム及びチタンでなる群から選ばれるものであり、前記アノード性酸化物層が相当する金属酸化物である、請求項1記載の方法。3 前記第1及び第2の金属が同一の触媒金属である、請求項2記載の方法。4 前記触媒金属が、パラジウム、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、希土類金属、及びそれらの酸化物でなる群れから選ばれるものである、請求項3記載の方法。5 前記第1及び第2の金属が同一の触媒金属である、請求項1記載の方法。6 前記触媒金属が、パラジウム、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、希土類金属、及びそれらの酸化物でなる群れから選ばれるものである、請求項5記載の方法。7 前記基材金属が銅に結合したアルミニウムである、請求項1記載の方法。8 前記アノード性酸化物が酸化アルミニウムであり、さらに該酸化アルミニウムを処理してガンマ酸化アルミニウムに変化させる工程を包含してなる、請求項1記載の方法。9 前記アノード性酸化物が酸化アルミニウムであり、さらに該酸化アルミニウムを処理してガンマ酸化アルミニウムに変化させる工程を包含してなる、請求項5記載の方法。10 前記第2の金属を析出させる工程が電着によるものである、請求項1記載の方法。11 前記第2の金属を析出させる工程が、非電気的な化学的析出によるものである、請求項1記載の方法。12 複数個の熱交換管群及び該熱交換管群に取付けられた拡大熱移動表面フィンを包含してなる触媒熱交換器コアにおいて、前記フィンが、a)陽極化可能な金属基材、b)前記基材の表面上の孔を有するアノード性酸化物層、c)前記孔内に固着されかつ前記アノード性酸化物層の表面の上方に延びる第1の金属のノジュール、及びd)前記ノジュール上に析出された触媒金属を包含するものであることを特徴とする、触媒熱交換器コア。13 前記基材金属がアルミニウム及びチタンでなる群れから選ばれるものであり、前記アノード性酸化物が相当する金属酸化物である、請求項12記載の触媒熱交換器コア。14 前記第1の金属が銅及びクロムでなる群から選ばれるものである、請求項12記載の触媒熱交換器コア。15 前記第1の金属が銅及びクロムでなる群から選ばれるものである、請求項13記載の触媒熱交換器コア。16 前記触媒金属が、パラジウム、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、希土類金属、及びそれらの酸化物でなる群れから選ばれるものである、請求項12記載の触媒熱交換器コア。17 前記触媒金属が、パラジウム、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、希土類金属、及びそれらの酸化物でなる群れから選ばれるものである、請求項13記載の触媒熱交換器コア。18 前記触媒金属が、パラジウム、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、希土類金属、及びそれらの酸化物でなる群れから選ばれるものである、請求項14記載の触媒熱交換器コア。19 前記触媒金属が、パラジウム、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、希土類金属、及びそれらの酸化物でなる群れから選ばれるものである、請求項15記載の触媒熱交換器コア。20 複数個の熱交換管群及び該熱交換管群に取付けられた拡大熱移動表面フィンを包含してなる触媒熱交換器コアにおいて、前記フィンが、a)陽極化可能な金属基材、b)前記基材の表面上の孔を有するアノード性酸化物層、c)前記孔内に固着されかつ前記アノード性酸化物層の表面の上方に延びる触媒金属のノジュールを包含するものであることを特徴とする、触媒熱交換器コア。21 前記基材金属がアルミニウム及びチタンでなる群から選ばれるものであり、前記アノード性酸化物層が相当する金属酸化物である、請求項20記載の触媒熱交換器コア。22 前記触媒金属が、パラジウム、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、希土類金属、及びそれらの酸化物でなる群れから選ばれるものである、請求項20記載の触媒熱交換器コア。23 前記触媒金属が、パラジウム、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、希土類金属、及びそれらの酸化物でなる群れから選ばれるものである、請求項21記載の触媒熱交換器コア。24 熱交換管群及び熱交換管群に取付けられた触媒金属を結合した金属フィンを包含してなる熱交換器コアを製造する方法において、a)第1及び第2の金属基材フィンストックを用意し、b)前記第1及び第2の金属基材上に多孔性のアノード性酸化物層を形成し、c)前記孔内に固着されかつ前記多孔性のアノード性酸化物層の表面の上方に延びる金属ノジュールを前記第1及び第2の金属基材上で形成し、d)前記第1の金属基材上の前記ノジュールの上に第1の触媒金属を析出させると共に、前記第2の金属基材上の前記ノジュールの上に第2の触媒金属を析出させ、e)前記第1の触媒金属を析出させた前記ノジュールを有する前記第1の金属基材から第1の熱交換器フィンを、及び前記第2の触媒金属を析出させた前記ノジュールを有する第2の金属基材から第2の熱交換器フィンを形成し、f)前記第1及び第2の熱交換器フィンを前記熱交換管群に取付け、及びg)前記第1及び第2の熱交換器フィンを取付けた前記熱交換管群から熱交換器コアを形成する各工程を包含してなる、熱交換器コアの製法。25 前記第1及び第2の熱交換器フィンを前記熱交換管群に交互に取付ける、請求項24記載の方法。26 前記第1及び第2の触媒金属が、それぞれ、パラシウム、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、希土類金属、及びそれらの酸化物でなる群れから選ばれるものである、請求項25記載の方法。27 前記第1の金属基材上の金属ノジュール及び前記第2の金属基材上の金属ノジュールが同一の金属で形成される、請求項26記載の方法。28 前記第1の金属基材上の金属ノジュール及び前記第2の金属基材上の金属ノジュールが異なる金属で形成される、請求項26記載の方法。29 前記第1及び第2のノジュールを形成する異なる金属が、それぞれ銅及びクロムでなる群れから選ばれるものである、請求項28記載の方法。30 a)加熱された空気を排出するように空気を流通させるために装着された空冷熱交換器、b)前記熱交換器に近接して装着された触媒物質を含有する構造体を包含してなり、これにより、排出された加熱空気が前記触媒物質と接触しながら前記構造体を通って流動する空冷熱交換器及び触媒構造体の組合せにおいて、前記触媒物質が、i)陽極化可能な金属基材、ii)前記基材の表面上の孔を有するアノード性酸化物層、iii)前記孔内に固着されかつ前記アノード性酸化物層の表面の上方に延びる第1の金属のノジュール、及びiv)前記ノジュール上に析出させた触媒金属を包含してなるものであることを特徴とする、空冷熱交換器及び触媒構造体の組合せ。31 相互に固定されて構造体を形成する複数個の個々の触媒部材でなるものであって、前記個々の触媒部材上における空気の流動のための開放流動路を有する触媒構造体において、前記個々の触媒部材が、a)陽極化可能な金属基材、b)前記基材の表面上の孔を有するアノード性酸化物層、c)前記孔内に固着されかつ前記アノード性酸化物層の表面の上方に延びる第1の金属のノジュール、及びd)前記ノジュール上に析出させた触媒金属を包含してなるものであることを特徴とする、触媒構造体。
IPC (6件):
C25D 11/20 301
, B01D 53/86
, B01J 37/02 301
, F28F 1/12
, F28F 9/00
, F28F 21/08
FI (6件):
C25D 11/20 301
, B01J 37/02 301 N
, F28F 1/12 G
, F28F 9/00 Z
, F28F 21/08 Z
, B01D 53/36 F
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