特許
J-GLOBAL ID:200903022139865439

複層鋳片の連続鋳造スタート方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 秋沢 政光 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-128053
公開番号(公開出願番号):特開平8-168850
出願日: 1994年05月19日
公開日(公表日): 1996年07月02日
要約:
【要約】【目的】 本発明は、溶鋼から直接に表層と内層の成分が異なる複層状の連鋳鋳片を、高歩留まりで安定して製造する連続鋳造のスタート方法を提供する。【構成】 複層鋳片を製造する連続鋳造機の鋳型1内に上部に仕切板13を有するダミーバーヘッド12をセットし、内層用ノズル3の吐出孔を仕切板よりも下方に位置させて注湯を開始し、内層溶鋼5が仕切板レベルまで達したならば、その後内層溶鋼を絞りながら次いで直流磁界帯6よりも上方に表層用浸漬ノズル2から注湯を開始し、湯面が所定のレベル位置に達したならば表/内層溶鋼4,5を設定流量にしてダミーバーヘッド12の引き抜きを開始する。【効果】 鋳造初期における表/内層溶鋼の混合長を短くでき、従って表層と内層の成分が異なる複層鋳片を高歩留まりで安定して製造できる。
請求項(抜粋):
連続鋳造鋳型内の溶鋼メニスカスから鋳造方向に一定の距離下方の位置において鋳片の厚みを横切るように鋳片幅方向全体に亘ってほぼ均一な磁束密度の直流磁界を印加し、この直流磁界帯で区分される上下それぞれの溶鋼プールに異なる成分の溶鋼を保持して連続鋳造することにより、表層と内層がそれぞれ異なる成分の溶鋼から構成される複層鋳片を製造する連続鋳造のスタート方法において、上部に仕切板を有するダミーバーヘッドを直流磁界帯よりも下方位置で且つ該仕切板が直流磁界帯内となるように鋳型内にセットし、先ず仕切板よりも下方に吐出孔が位置するように設置された内層用浸漬ノズルから注湯を開始し、内層溶鋼レベルが仕切板レベルまで達したならば、その後内層溶鋼を絞りながら次いで直流磁界帯よりも上方に吐出孔が位置するように設置された表層用浸漬ノズルから注湯を開始し、湯面が所定のレベル位置に達したならばダミーバーヘッドの引き抜きを開始すると同時に、表/内層溶鋼を設定流量にして注入を継続することを特徴とする複層鋳片の連続鋳造スタート方法。
IPC (3件):
B22D 11/00 ,  B22D 11/08 ,  B22D 11/10

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