特許
J-GLOBAL ID:200903022553551470

走行自動車の走行状況の記録読出し方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 横井 健至
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-342732
公開番号(公開出願番号):特開平10-167127
出願日: 1996年12月07日
公開日(公表日): 1998年06月23日
要約:
【要約】【課題】 走行車の現時点から遡る数秒ないし数十秒前間の車速、事故による衝撃の大きさと方向、ハンドル操作状況、ギアチェンジ状況その他の運転状況を時刻と共に複数回記録し、後刻衝突時の記録を読出し表示する。【解決手段】 走行自動車の車速、ハンドル操作状況、ブレ-キ操作状況等の運転状況をセンサー部1で検出し、検出信号をインターフェイス部2から車速信号、衝撃による加速度信号、エアーバッグ作動信号、チェンジギア信号、ハンドル信号、アクセル信号、方向指示信号及びブレーキ信号はマイコン部3のマイクロコンピューター14に取込み、該信号を複数個のメモリーブロックに分割したRAM16に、該信号が閾値を超えた時にメモリーブロックを替えながら常に最後の数秒ないし数十秒間を時刻信号と共に記録し、記録した複数回の事故情報を後刻に読出し装置から運転状況解析装置23に取り込み、ディスプレーまたはプリントアウトして車の事故時の運転状況および事故の衝突方向、衝撃強さ等をその時刻と共に複数個解析表示する。
請求項(抜粋):
走行自動車の車速を車速センサーで、前後方向及び左右方向から受ける事故時の衝撃をそれぞれの方向に向けた加速度センサーで、事故時のエアーバッグ作動状況をエアーバッグ作動センサーで、ハンドルの操作状況をハンドル位置センサーで、アクセルの操作状況をスロットル位置センサーで、チェンジギアレバーの位置をチェンジレバーセンサーで、方向指示器のオン・オフ状況を左右の方向指示器のウインカーランプ回路で、さらに、ブレーキ操作状況をブレーキランプ回路からブレーキランプ電圧でそれぞれ信号として検出し、これらの検出信号をその時刻信号と共ににインターフェイス部からワンチップマイクロコンピュータに取り込み、これらの信号を一定時間RAMに記録し、常に最後の数秒ないし数十秒間の記録を残して更新し、車速信号から計算した加速度値、或いは、衝撃により車両に加わる加速度値が一定値(以下、「閾値」という。)以上の値を示すとき、或いは、エアーバッグ作動信号が発生したときのいずれかの条件が発生したときから数秒後に該記録動作を停止して最後の数秒ないし数十秒間の記録のみを保存し、このRAMに保存した情報を走行自動車と別体の読出し装置により事故発生前後の車両走行状況に関する全ての情報を読出して該読み出し装置のメモリーに一時的に記録し、後刻に運転状況を解析して表示する方法において、上記RAMのメモリー領域を複数のN個のメモリーブロックに分割し、走行中の自動車の現時点から遡る数秒ないし十数秒前から現時点までの車速、事故時の衝撃により車両に加わる前後方向加速度及び左右方向加速度、ハンドル操作状況、ブレーキ操作状況、方向指示器操作状況、エアーバッグ作動状況、チェンジレバー位置状況、アクセル操作状況等の車両運転状況信号を時刻信号と共に、常に最新の信号が残るように更新しながら、複数のN個のメモリーブロックに分割したRAMの1番目のメモリーブロックにサンプリング時間毎に書き込み記憶し、衝突等により車速から計算した加速度値或いは事故等の衝撃により車両に加わる前後方向加速度値及び左右方向加速度値が閾値を超える時、或いはエアーバッグ作動信号が発生した時、その時点から引き続く数秒間の上記運転状況信号までを上記RAMに記憶して該メモリーブロックへの更新記憶を中止し、次のメモリーブロックに移って、前回と同様に、現時点から遡る数秒ないし十数秒前の車両運転状況信号を時刻信号と共にサンプリング時間毎に常に最新の信号が残るように更新記憶する動作を繰り返して、各メモリーブロックに閾値を超える信号発生毎にその後の数秒間までの運転状況を順次記憶し、前記複数のN個のメモリーブロックの全てのブロックに記憶が終わると、再び1番目のメモリーブロックに記憶領域を戻してリング状に記憶して行くことにより、常に最新の(N-1)回の閾値を超える条件発生時の前後の運転状況および現時点の運転状況を時刻と共にRAMに記憶して保存することを特徴とする走行自動車の走行状況の記録読出し方法。
引用特許:
審査官引用 (3件)
  • 特表昭60-500637
  • 特開平3-223646
  • 衝突時集中制御装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平5-023031   出願人:トヨタ自動車株式会社

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