特許
J-GLOBAL ID:200903022613614892

冷間加工性及び耐遅れ破壊性に優れた高強度ボルト用棒鋼の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 潮谷 奈津夫 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-009676
公開番号(公開出願番号):特開平11-199926
出願日: 1998年01月21日
公開日(公表日): 1999年07月27日
要約:
【要約】【課題】 ボルトの強度が少なくとも1000N/mm2 以上で強度及び耐遅れ破壊性を向上させ、棒鋼の軟化焼鈍なしに一次伸線し、そしてボルト成形を冷間鍛造で行なうことができる、圧延棒鋼を製造する。【解決手段】 成分の内特にSiを極力下げ(0.05%以下)、Nを完全に固定して(0.0030〜0.0100%、Ti+Nb:0.010〜0.050%、固溶N={N-(14/48)Ti-(14/93)Nb}×10000:-50〜0の間)冷間鍛造性及び耐遅れ破壊性を向上させ、Cr(1.0〜2.0%)、Mo(0.20〜1.0%)を高めとし、理想臨界直径DI :80〜130mmとして高温での焼戻しでも強度を確保できる鋼片を熱間制御圧延し、粒径20μm以下のフェライトとパーライトとからなるミクロ組織にする。
請求項(抜粋):
C :0.30〜0.45wt.%、Si:0.05wt.%以下、Mn:0.10〜0.50wt.%、P :0.015wt.%以下、S :0.010wt.%以下、Cr:1.0〜2.0wt.%、Ni:0.01〜0.50wt.%、Mo:0.20〜1.0wt.%、Al:0.010〜0.060wt.%、Ti及びNbの内少なくとも一方の合計:0.010〜0.050wt.%、並びに、N :0.0030〜0.0100wt.%、を含み、残部Fe及び不可避不純物からなる化学組成を有し、更に、下記(1)式で算出される固溶窒素F.Nの値が、-50〜0の範囲内にあり、且つ下記(2)式で算出される理想臨界直径DI 値が、80〜130mmの範囲内にある鋼片を、900〜1000°Cの範囲内の温度に加熱した後、熱間圧延を施し、前記熱間圧延は、その途中で水冷処理を施して前記熱間圧延の仕上温度が750〜850°Cの範囲内になるように調整して行ない、そして、こうして熱間圧延された鋼材を0.5°C/s以下の冷却速度で徐冷し、こうして得られた鋼材のミクロ組織を粒径が20μm以下のフェライトと、パーライトとからなる組織にすることを特徴とする、冷間加工性及び耐遅れ破壊性に優れた高強度ボルト用棒鋼の製造方法。ここで、 F.N={N-(14/48)Ti-(14/93)Nb}×10000 ----------------(1) DI =7.95C1/2 (1+0.64Si)(1+3.33Mn) (1+0.52Ni)(1+2.33Cr)(1+3.14Mo) ----------------(2)但し、(1)及び(2)式中の各元素はwt.%表示による前記鋼片中各含有率の値である。
IPC (4件):
C21D 8/06 ,  C22C 38/00 301 ,  C22C 38/44 ,  C22C 38/50
FI (4件):
C21D 8/06 A ,  C22C 38/00 301 A ,  C22C 38/44 ,  C22C 38/50
引用特許:
出願人引用 (5件)
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審査官引用 (5件)
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