特許
J-GLOBAL ID:200903024130686410

熱交換器およびその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 青木 朗 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-361578
公開番号(公開出願番号):特開平6-201288
出願日: 1992年12月29日
公開日(公表日): 1994年07月19日
要約:
【要約】【目的】 本発明は、特に自動車のラジエータ等に適した形態の熱交換器コア部分のろう付け接合性の改良に関し、コア構造特にインサートとコアプレートとの接合部の形状を簡潔にし且つろう付け時の熱膨張差に起因する両者間のクリアランス発生を防止して密着状態を維持し、安定したろう付け性を確保することを目的とする。【構成】 ろう付け時のコア保持のためのワイヤー5の巻き付け位置よりも端部寄りのインサート3部位に切り欠き7を設けることにより、ろう付け時点でのインサート3の剛性を低下させてインサート3の曲げ変形を容易にし、ろう付け実行中にワイヤー治具5とコアプレート4との熱膨張差をこの曲げ変形により吸収するように構成する。
請求項(抜粋):
第1の伝熱流体を通す導管(1) と、外囲環境を流れる第2の伝熱流体への該導管(1) の実効伝熱面を拡張するための波板状フィン(2) とが互いに長手軸を平行にして交互に多数配列され、両側の最外列は該波板状フィン(2) であり、隣接する導管(1) とフィン(2) とが側面でろう付け接合された管/フィン配列体(20)が、両側の最外列フィンの外側に長手軸を平行にして配置された第1の支持ビーム(3) と側面でろう付け接合されて成る集合体(30)、および上記集合体(30)の縦方向両端部(E) において上記導管(1) の上下端部(1E)がそれぞれ挿入された貫通孔と、且つ左右の第1支持ビームの上下端部(3E)とそれぞれ勘合し且つろう付け接合された端部(4e)とを有する上下の第2の支持ビーム(4) 、から成るコアを有し、上記第1支持ビーム(3) は、長手方向中間部から上下の上記勘合端までの間の領域それぞれに切り欠き(7) が設けてあり、上記集合体(30)を縦方向中間部で強固な線材群(5G)で巻き締めた状態で上記ろう付けのために加熱した際に上記管/フィン配列体(20)からの弾性張り出し力により該切り欠き(7) を支点として第1支持ビーム(3) の切り欠き(7) より端部寄りの部分が容易に外向きに曲げ変形し、該切り欠き(7) の不在下では上記集合体(30)と上記第2ビーム(4) との熱膨張差により生起され得る上記勘合部での第1/第2支持ビーム端部間の離間(6) を防止し、ろう付け実行中に勘合を維持させ得るようにしたことを特徴とする熱交換器。

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