特許
J-GLOBAL ID:200903024181497329

耐疲労特性に優れたばねとこのばねを製造するための表面処理方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 江原 省吾 (外3名)
公報種別:再公表公報
出願番号(国際出願番号):JP1999004539
公開番号(公開出願番号):WO2000-049186
出願日: 1999年08月23日
公開日(公表日): 2000年08月24日
要約:
【要約】窒化処理されたばねの表面へ、窒化された最表層硬さよりも軟らかく、かつ、硬さHv500〜800、粒径500〜900μmの硬質金属粒子を40〜90m/secで表層の微細亀裂発生を防止しつつ投射し、投射による圧縮残留応力を比較的ばねの内部にまで付与する。このばね表面へ、全粒子の平均径が80μm以下、かつ、個々の粒子がそれぞれ平均径10μm以上100μm未満、形状として球形又は球に近い角張った個所のない、比重7.0〜9.0、硬さHv600以上1100以下、かつ、窒化後のばねの最表層硬さと同等以下の硬さを有する多数の微細金属粒子を速度50〜190m/secで、ばね表面層の加工硬化を起こさせるが、回復再結晶による軟化が起こるよりは低温に制御しつつ投射し、表層微細亀裂を発生せずにごく表面に高い圧縮残留応力を付与、これによって疲労強度の優れた弁ばね等を得る。
請求項(抜粋):
(A)ばねの表層を窒化処理する工程と、(B)窒化処理されたばねの表面へ、窒化された最表層硬さ(最表面から5μm程度の深さ位置でのマイクロビッカース硬さ)よりも軟らかく、かつ、硬さHv500〜800、粒径200〜900μmの硬質金属粒子を40m/sec〜90m/secで投射し、投射(ショットピーニング)による表層の徴細亀裂発生を防止し、圧縮残留応力を比較的ばねの内部にまで付与する工程と、(C)前記(B)工程の後のばね表面へ、全粒子の平均径が80μm以下、かつ、個々の粒子がそれぞれ平均径10μm以上100μm未満、形状として球形又は球に近い角張った個所のない、比重7.0〜9.0、硬さHv600以上Hv1100以下、かつ、窒化後又は低温浸炭窒化後のばねの最表層硬さ(最表面から5μm程度の深さ位置でのマイクロピッカース硬さ)と同等以下の硬さを有する多数の徴細金属粒子を速度50〜190m/secで投射し、かつ、衝突によるばね表面窒化層の鉄地(窒素化合物層を除外)の瞬間的昇温限界を、ばね表面層の加工硬化を起こさせるが、回復再結晶による軟化が起こるよりは低温に制御しつつ投射することによって、表面層の加工硬化と微細亀裂発生防止を有効に行い高い圧縮残留応力と硬さを付与する工程とを有することを特徴とするばねの表面処理方法。
IPC (2件):
C21D 7/06 ,  B24C 1/10

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