特許
J-GLOBAL ID:200903024184436398

適応自動等化器及びその等化処理方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 後藤 洋介 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-287248
公開番号(公開出願番号):特開平5-102885
出願日: 1991年10月08日
公開日(公表日): 1993年04月23日
要約:
【要約】【目的】 伝送路の歪みが可変する場合であっても、適確な等化処理を行い得る適応自動等化器及びその等化処理方法を提供するものである。【構成】 評価制御部51は、入力メモリ部41から入力データ信号を読出中、設定記憶部52に記憶設定された複数の初期値に基づいて既知信号を判定することにより、入力データ信号が切換部46で選択信号として選択されたものを区間別に分割する一方、ビットエラー計測部49により既知信号から検出されたビットエラーを表わす検出信号を受けてビットエラー値を算出し、該ビットエラー値を基準データ記憶部50から読出した基準ビットエラー値との間で順次比較し、区間の総数に対応する全入力データ信号の等化処理状態を評価した後、各区間のうちの適切な等化処理状態を呈示する区間における入力データ信号に対応する出力信号を出力メモリ部45から選定している。
請求項(抜粋):
入力トレーニング信号と該入力トレーニング信号に引き続く既知信号を含む複数の連続的な入力データ信号とから構成される入力信号を受けると共に、内部で内部トレーニング信号を発生可能な適応自動等化器であって、該適応自動等化器に等化処理用の初期値を設定し、前記入力トレーニング信号及び内部トレーニング信号を用いて当該適応自動等化器に対してトレーニングを行った後、前記入力データ信号を前記既知信号に基づいて区間分割し、該入力データ信号に対して該区間数毎に適応的な自動等化を行って出力信号を出力する適応自動等化器において、前記入力信号を記憶する入力メモリ部と、等化処理用の初期値を複数記憶設定した設定記憶部と、前記内部トレーニング信号を発生するトレーニング信号発生部と、前記入力メモリ部から読み出した読出信号に対して可変係数を用いてフィルタ処理を行い、フィルタ信号を出力するフィルタ部と、前記フィルタ信号からシンボルデータを判定し、該シンボルデータを表わす判定信号を出力する判定部と、前記トレーニングの期間は前記内部トレーニング信号を選択し、前記トレーニングの終了後は前記判定信号を選択し、該内部トレーニング信号と判定信号とをそれぞれ選択信号として出力する選択手段と、前記選択信号を蓄積的に記憶し、蓄積信号を出力する出力メモリ部と、前記蓄積信号を更に選択的に前記出力信号として切換出力する切換手段と、前記既知信号よりビットエラーを検出し、検出信号を出力するビットエラー計測部と、前記ビットエラーに対応する基準ビットエラー値を予め記憶した基準データ記憶部と、前記フィルタ信号と前記選択信号との差を求め、該各信号の差を表わす等化誤差信号を出力する減算手段と、前記等化誤差信号に応答して前記可変係数を更新する係数更新部と、前記入力データ信号を読出中、前記設定記憶部から前記複数の初期値を逐次選択して該選択した初期値に基づいて前記入力データ信号に対応する前記選択信号を前記既知信号を判定することにより前記区間分割を行う一方、前記検出信号を受けてビットエラー値を順次算出した後、前記基準データ記憶部から読出した前記基準ビットエラー値を前記ビットエラー値との間で順次比較し、前記区間の総数に対応する全入力データ信号の等化処理状態を評価すると共に、前記出力メモリ部及び切換手段を動作制御することにより、前記各区間のうちの適切な等化処理状態を呈示する区間における前記選択信号に対応する蓄積信号を選定し、該蓄積信号を前記出力信号として出力させる評価制御部とを備えたことを特徴とする適応自動等化器。

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