特許
J-GLOBAL ID:200903024488729790

高速回転電機の制振機構

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 後藤 武夫 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-130533
公開番号(公開出願番号):特開平9-298858
出願日: 1996年04月30日
公開日(公表日): 1997年11月18日
要約:
【要約】【課題】 高速の回転電機における振動を抑制し、限界速度を一層低下させる。【解決手段】 回転軸31、31aの軸受を負荷側に1個増設して3点支持にし、負荷側の2個の軸受(33a、33b)を支持するスペーサ40a、40bを別個にして、それぞれにスクイズフィルム効果を持たせる構造にする。
請求項(抜粋):
ステータコア組立体(20a)と、このステータコア組立体の内周に配置され回転軸(1)を含むロータ組立体(2)と、前記ケーシングの延長としての外周面と一方の端面を形成する外カバー(15)と、この外カバーの半径方向内面と前記の回転軸(1)との間に挿入されたエンドカバー(14)と、このエンドカバーの近くで回転軸を支承する転がり軸受(3)と、この転がり軸受(3)を回転側の軸線方向と半径方向に拘束する部材と、前記転がり軸受(3)を固定側の軸線方向と半径方向に拘束する部材と、を有するロータ・ステータ組立体(20)と;前記ケーシングの他方端に固定されたカバー(7)と、この外端に接続された外エンドカバー(8)とにより画定される空間の内部に前記回転軸(1)を収容する負荷側組立体として、前記回転軸(1)の外端近くを支持するスリーブ(4)と、前記ロータ・ステータ組立体(20)との境界部近くで支承する1個の転がり軸受(3b)と、この転がり軸受(3b)をスリーブ(4)を介して外側から回転側軸線方向に拘束する部材と、前記転がり軸受(3b)を軸方向の内側から固定側軸線方向に拘束するベアリング押え(9)と、前記ロータ・ステータ組立体(20)の給油ライン(L1)に連通する給油ライン(L2)と所定数の冷却溝(C1、C2、C4)とを有し、前記カバーの内壁を形成するスペーサ(10)と、このスペーサと前記スリーブ(4)の中間に配置され、前記の転がり軸受(3b)に達する給油ライン(L3)と冷却溝(C3)とを有するスペーサアウタ(6)と、を有する負荷側組立体と;を含んで成る回転電機において:前記回転電機は負荷側にある回転軸の延長部(31a)が、軸方向の外端近くと、前記ロータ・ステータ組立体(20)に近い位置との2箇所において、転がり軸受(33a、33b)により支承され、それぞれが、軸方向に整列して分離されたスペーサ(40a、40b)と、これらに跨がり回転軸の延長部(31a)との間に介在されたスペーサアウタ(36)とにより、固定側の半径方向に拘束され、これらのスペーサ(40a、40b)のそれぞれには、複数の冷却溝(C1、C2、C4〜C6、C8)と給油ライン(L2、L4)とが設けられ、スペーサアウタ(36)のそれぞれには、複数の冷却溝(C3、C7、C9)と給油ライン(L3、L5)とが設けられて、スクイズフィルム効果が増されると共に、3個の軸受(3、33a、33b)が別個に回転軸(31)の振動に合わせて作動することにより、軸系の振動を減衰させ制振することを特徴とする高速回転電機の制振機構。

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