特許
J-GLOBAL ID:200903024557136519

母材低温靭性に優れた大入熱溶接用高張力鋼板

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (4件): 植木 久一 ,  菅河 忠志 ,  二口 治 ,  伊藤 浩彰
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2007-235974
公開番号(公開出願番号):特開2009-068050
出願日: 2007年09月11日
公開日(公表日): 2009年04月02日
要約:
【課題】コストや生産性の問題を発生させることなく、母材強度・靭性に優れると共に、大入熱溶接したときの溶接熱影響部の靭性にも優れた大入熱溶接用高張力鋼板を提供する。【解決手段】本発明の高張力鋼板は、C等の化学成分を含有し、残部が鉄および不可避不純物であり、ベイナイト相を主体とする組織からなり、表面から深さt/4(tは板厚を表す、以下同じ)の位置において、2つの結晶の方位差が15°以上の大角粒界で囲まれた領域を結晶粒としたとき、当該結晶粒を電子後方散乱回折像法によって測定した平均円相当径DAが10μm以下であると共に、前記電子後方散乱回折像法によって測定した前記結晶粒の粒径を、極値統計法によって算出した予測最大粒径DMが、80μm以下である。【選択図】図4
請求項(抜粋):
C:0.06〜0.12%(質量%の意味、以下同じ)、Si:0.05〜0.5%、Mn:1.0〜1.8%、Al:0.01〜0.06%、P:0.025%以下(0%を含まない)、S:0.01%以下(0%を含まない)、Nb:0.005〜0.025%、Ti:0.005〜0.03%、N:0.002〜0.009%およびB:0.0005〜0.003%を夫々含有すると共に、下記(1)式で規定される炭素当量Ceqが0.40%以下であり、残部が鉄および不可避不純物からなり、 ベイナイト相を主体とする組織からなり、 表面から深さt/4(tは板厚を表す、以下同じ)の位置において、隣り合う結晶の方位差が15°以上の大角粒界で囲まれた領域を結晶粒としたとき、当該結晶粒を電子後方散乱回折像法によって測定した平均円相当径DAが10μm以下であると共に、 前記電子後方散乱回折像法によって測定した前記結晶粒の粒径を、下記(2)〜(7)式に基づく極値統計法によって算出した予測最大粒径DMが、80μm以下であることを特徴とする母材低温靭性に優れた大入熱溶接用高張力鋼板。 Ceq(%)=[C]+[Mn]/6+([Cr]+[Mo]+[V])/5+([Cu]+[Ni])/15...(1) 但し、[C],[Mn],[Cr],[Mo],[V],[Cu]および[Ni]は、夫々C,Mn,Cr,Mo,V,CuおよびNiの含有量(質量%)を示す。 DM=ay+b ...(2) y=-ln{-ln[(T-1)/T]} ...(3) T=(As+A)/A ...(4) A=A0 ...(5) y(i)=aD(i)+b ...(6) y(i)=-ln{-ln[i/(n+1)]}...(7) 但し、a,b:(6)式の傾きおよび切片、y:基準化変数、T:再帰期間、 As:予測対象面積(mm2)、A:検査基準面積(mm2)、 A0:電子後方散乱回折像法の測定面積(mm2)、n:観察視野数、 D(i):電子後方散乱回折像法により測定される結晶粒径で、A0における最大サイ ズ、i:観察視野番号、を夫々示す。
IPC (3件):
C22C 38/00 ,  C22C 38/14 ,  C22C 38/58
FI (3件):
C22C38/00 301B ,  C22C38/14 ,  C22C38/58
Fターム (25件):
4K032AA01 ,  4K032AA02 ,  4K032AA04 ,  4K032AA05 ,  4K032AA08 ,  4K032AA11 ,  4K032AA14 ,  4K032AA16 ,  4K032AA19 ,  4K032AA21 ,  4K032AA22 ,  4K032AA23 ,  4K032AA27 ,  4K032AA29 ,  4K032AA31 ,  4K032AA35 ,  4K032AA36 ,  4K032AA40 ,  4K032BA01 ,  4K032CA02 ,  4K032CB01 ,  4K032CC04 ,  4K032CD02 ,  4K032CD03 ,  4K032CD06
引用特許:
出願人引用 (2件) 審査官引用 (2件)

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