特許
J-GLOBAL ID:200903024617058970

バイノーラル信号合成と頭部伝達関数とその利用

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 青山 葆 (外2名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-522082
公開番号(公開出願番号):特表平10-500809
出願日: 1995年02月27日
公開日(公表日): 1998年01月20日
要約:
【要約】本発明は、聴取者に対して三次元に恣意的に配置した音源から聴取者の外耳道への音の伝達をシミュレートする改良された方法と装置とに関する。特に、本発明は頭部伝達関数の測定のための新規で改良された方法と、新規で改良された頭部伝達関数と、頭部伝達関数を処理する新規で改良された方法と、音源の方向を聴取者が感じた通りに変更ないし維持する新規な方法とに関する。測定法方は、時間領域表現が驚くほど短く、また、個人差が驚くほど小さい頭部伝達関数を測定、もしくは生成の何れか一方、又は両方ができるように改良されている。新規な頭部伝達関数は、例えばコンサートホールの音響効果判定、ヘッドホンやマイクの如くの二つの音源を介したバイノーラル信号合成や生成の如くの音の測定、シミュレーション、再生など音の伝達のシミュレーションに係わる用途や、サラウンドシステム、クァドロフォニックシステム、ステレオシステムなどの複チャンネルサウンドシステムから発した音を聞いているかのような知覚、仮想音源から聴取者の外耳道への音の伝達のシミュレートするために例えばバーチャルリアリティシステムで使う電子フィルターの設計、例えば最適品質の人工頭の記録を達成するとか、人工頭による人間の再現のために頭部伝達関数が本発明の頭部伝達関数にできるだけ近似するように設計した人工頭の設計などに利用できる。
請求項(抜粋):
頭部伝達関数(HTF)の左耳部と右耳部とをそれぞれシミュレートするように構成された二つのフィルターからなる少なくとも一組のフィルターで少なくとも一つの音響入力をろ波することによりバイノーラル信号を生成する方法であって、下記特徴(a)〜(c)の内の少なくとも一つの特徴を有してなるバイノーラル信号生成方法。 (a)1kHzから8kHzまでの周波数間隔の少なくとも大部分に亙って、対象間でのデシベルで表される振幅の標準偏差が、図22に示した曲線の少なくとも一つにつき大きくても図22に示すとおりとなるように決められたHTFをバイノーラル信号の対象となる大勢の人達の個人群ために一般に用いること、 (b)HTFをシミュレートしているフィルターの伝達関数の時間領域表現の持続時間が多くても2msであること、及び、 (c)HTFをシミュレートしているフィルターの伝達関数の周波数領域表現の0Hzにおける値が0.316から3.16の範囲内であること。
引用特許:
審査官引用 (1件)

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