特許
J-GLOBAL ID:200903024899551500

ループ型蛇行細管ヒートパイプ

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-160490
公開番号(公開出願番号):特開平7-332881
出願日: 1994年06月09日
公開日(公表日): 1995年12月22日
要約:
【要約】【目的】 作動液の軸方向振動により熱量を輸送するよう構成されてある、蛇行細管ヒートパイプの軸方向振動をより一層活発ならしめて性能を改善し同時に、長距離の熱輸送時、大ヘッド差に於けるトップヒート熱輸送時、放熱部過冷却条件に於ける熱輸送時、低温度差及び微小入力条件に於ける熱輸送時、に於ける作動を確実ならしめる。【構成】 ヒートパイプを構成する単位細管の複数の断熱部またはその延長部に循環流発生手段を設け作動液を一定方向に循環させるようにした。[効果] 作動液の流れにより細管内壁面が減圧され核沸騰の発生が激しくなり、これにより軸方向振動が大幅に活発化され、目的を完全に達成することが出来た。流速の調整により放熱性能を制御することも可能になった。更にジュールトムソン効果の利用も可能になった。
請求項(抜粋):
蛇行細管ヒートパイプを構成する金属細管の内径は、その中に封入される作動液が、その表面張力により発生する凝集力により、封入量が微少量であっても常に管内を充填閉塞せしめ、細管ヒートパイプの保持姿勢の如何に拘らずその状態のままで管内を移動するよう充分に細径化された内径であって、そのような長尺細管が、所定の位置に配置されてある加熱手段と所定の位置に配置されてある冷却手段との間に於て、加熱手段にて熱量を吸収しつつ反転して断熱部分を経て冷却手段に向かい、また冷却手段にて熱量を放出しつつ反転して断熱部分を経て加熱手段に向かい、このような反転蛇行を多数回繰り返して、夫々に受熱部と断熱部と放熱部とを有する多数の単位金属細管の直列連結体である蛇行細管として形成されてあり、この蛇行細管の両端末が所定の手段により流通自在に且つ気密に連結されてループを形成してなるループ型蛇行細管がヒートパイプ用密閉コンテナとして適用され、この密閉コンテナ内が高真空に排気された状態で、所定の二相凝縮性作動液の所定量が封入されてヒートパイプとして構成されてあるループ型蛇行細管ヒートパイプに於て、ループ型蛇行細管コンテナの所定の単位金属細管の断熱部または断熱部が延長された部分に、作動液に所定の方向の循環流を発生せしめる強制循環流発生手段が設けられてあり、この強制循環流発生手段は作動液蒸気の臨界温度前後の飽和蒸気の高圧に耐えて、ループ型蛇行細管コンテナの完全気密性を長期に亙り維持せしめることの可能な構造の手段であり、強制循環流の流れ方向は放熱部から強制循環流発生部を経て受熱部に向かう方向であることを特徴とするループ型蛇行細管ヒートパイプ。
引用特許:
審査官引用 (3件)
  • 特公平6-003354
  • 特開平1-111198
  • 特開昭48-101640

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