特許
J-GLOBAL ID:200903025419050456
ばね・質点系のパラメータ同定装置およびその方法
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
三好 秀和 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-015101
公開番号(公開出願番号):特開平5-209805
出願日: 1992年01月30日
公開日(公表日): 1993年08月20日
要約:
【要約】【目的】 対象とする周波数範囲において、対象とする系と同一の極と零点を持つばね・質点系のモデルのばねの質量および質点の質量というパラメータの値を、応答を測定する点の個数と測定されたモードの個数が等しい場合、および等しくない場合、もしくは伝達関数の極・零点消去がある場合でも同定することができるばね・質点系のパラメータ同定装置を提供することを目的とする。【構成】 ばね・質点系の一端を加振した場合の加振力と幾つかの質点の応答から測定された各部の伝達関数から、加振点自由および固定の境界条件での全体系の固有周波数と加振点以外の質点を固定した境界条件での部分系の固有周波数を固有周波数測定値抽出部8で抽出し、それらと対応するばね・質点系のモデルから固有周波数計算部11で計算された固有周波数が一致するようにモデルのばね定数および質量というパラメータの値を、固有周波数比較部12、パラメータ・テーブル変更部13で繰り返し計算により求める。
請求項(抜粋):
ばねと質点が交互に直列につながったばね・質点系で、ばねのばね定数および質点の質量というパラメータの値を同定するパラメータ同定装置において、前記ばね・質点系の一端側の質点に加振力を作用させた時の加振点の質点およびその他の任意の各質点の応答を測定する応答測定手段と、該応答測定手段で測定された応答に基づいて、前記加振力に対する各質点の応答を表す全体系の伝達関数、前記加振点の応答に対する各質点の応答を表す全体系の伝達関数、および前記加振点以外の任意の質点の応答に対する各質点の応答を表す部分系の伝達関数を測定する伝達関数測定手段と、該伝達関数測定手段で測定された各伝達関数の極および零点を検出する極および零点検出手段と、前記伝達関数測定手段で測定された各伝達関数の特徴から前記ばね・質点系のモデルの次数を決定するモデル次数決定手段と、該モデル次数決定手段で決定された次数を有するモデルのパラメータの値を格納するパラメータ・テーブルに、値が既知なパラメータについてはそれらの値を設定し、残りの未知なパラメータについては近似値を設定して、前記既知パラメータと未知パラメータの初期設定を行うパラメータ・テーブル初期登録手段と、前記パラメータ・テーブルに既知パラメータと未知パラメータの値を入力する入力手段と、前記極および零点検出手段で検出された各伝達関数の極および零点に基づいて、前記加振力に対する各質点の応答の特性を表す加振点自由の境界条件での全体系の固有周波数、前記加振点の応答に対する前記加振点以外の任意の質点の応答の特性を表す加振点固定の境界条件での全体系の固有周波数、および前記加振点以外の任意の質点の応答に対するその質点以外の任意の質点の応答の特性を表す片側質点固定の境界条件での部分系の固有周波数の各測定値を抽出する固有周波数測定値抽出手段と、前記パラメータ・テーブル初期登録手段で前記パラメータ・テーブルに初期設定された既知パラメータと未知パラメータの値を用いて、前記加振力に対する各質点の応答の特性を表す加振点自由の境界条件での全体系の固有周波数、前記加振点の応答に対する前記加振点以外の任意の質点の応答の特性を表す加振点固定の境界条件での全体系の固有周波数、および前記加振点以外の任意の質点の応答の特性を表す片側質点固定の境界条件での部分系の固有周波数の各計算値を求める固有周波数計算手段と、前記固有周波数測定値検出手段で抽出された固有周波数の測定値とそれに対応する前記固有周波数計算手段で求められた固有周波数の計算値とを比較し、両者がほぼ一致した場合には前記ばね・質点系のパラメータが同定されたと判定する固有周波数比較部と、該固有周波数比較部で固有周波数の測定値と計算値とを比較した際に、両者が一致していない時には両者が一致するように前記パラメータ・テーブルに設定されている未知パラメータの値を変更するパラメータ・テーブル変更手段と、を具備したことを特徴とするばね・質点系のパラメータ同定装置。
引用特許:
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