特許
J-GLOBAL ID:200903025470037294

免疫血清グロブリンの精製方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 赤岡 迪夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-033682
公開番号(公開出願番号):特開平6-136000
出願日: 1991年02月01日
公開日(公表日): 1994年05月17日
要約:
【要約】【目的】 本発明は、活性なウイルス、夾雑脂質、活性化補体及び低分子量ペプチドを実質的に含まず効率的で大量生産に適する免疫血清グロブリン分画の精製方法を提供することを目的とする。【構成】 粗製の血漿蛋白分画の水性懸濁液から免疫血清グロブリン以外の蛋白質を蛋白質沈澱剤によって沈澱させ、この上澄にウイルス不活化剤を加え、次いで陽イオン交換樹脂に吸着させて夾雑物を洗浄除去した後、溶出液を限外濾過により濃縮するとともに低分子量物質を分離除去し、更に該濃縮液を陰イオン交換樹脂に接触させ、夾雑物が吸着している条件下で該免疫血清グロブリンを通過させ、濾液を分子洗浄することよりなる、精製された免疫血清グロブリンの製造方法。
請求項(抜粋):
粗製の血漿蛋白分画からの免疫血清グロブリン分画の精製方法であって、(イ) 実質的に非変性温度及び酸性pHにて、粗製の血漿蛋白分画の水性懸濁液であって該水性懸濁液中の蛋白質の濃度が、続く沈澱段階において免疫血清グロブリンの実質的な沈澱を起こすことなしに血清グロブリン以外の蛋白質の大部分が沈澱するに十分なものである液を調製し、(ロ) 段階(イ)で製した水性懸濁液に、水溶性で実質的に非変性な蛋白質沈澱剤を、免疫血清グロブリンの実質的な沈澱を起こすことなしに血清グロブリン以外の蛋白質の大部分の沈澱を起こすに十分な濃度に加えることにより、固体-液体混合物を製し、(ハ) 段階(ロ)で製した固体-液体混合物より免疫血清グロブリン含有上澄を回収し、(ニ) 段階(ハ)で製した免疫血清グロブリン含有上澄に、殺ウイルス量のウイルス不活化剤を加えることにより、実質的にウイルスを含まない免疫血清グロブリン含有溶液を製し、(ホ) 該実質的にウイルスを含まない免疫血清グロブリン含有溶液を陽イオン交換樹脂に接触させ、そして免疫血清グロブリンの溶出を実質的に起こすことなしに該ウイルス不活化剤と、血清グロブリン以外の他の夾雑物を該樹脂より除去するに十分なpH及びイオン強度を有する緩衝液で洗浄して該樹脂より血清グロブリン以外の夾雑物を除去し、(ヘ) 該免疫血清グロブリンの実質的な溶出を起こすに十分なpHおよびイオン強度を有する実質的に非変性な緩衝液で、免疫血清グロブリンを該陽イオン樹脂より溶出することにより、免疫血清グロブリン含有溶出液を製し、(ト) 該免疫血清グロブリン含有溶出液を限外濾過に付して透析し、次いで該免疫血清グロブリンの濃縮及び低分子量物質からの分離を行うことにより、免疫血清グロブリン濃縮液を製し、(チ) 該免疫血清グロブリン濃縮液のpHを実質的に非変性な塩基性pHに調整することにより、塩基性免疫血清グロブリン濃縮液を製し、(リ) 該塩基性免疫血清グロブリン濃縮液を陰イオン交換樹脂に接触させて夾雑蛋白質を結合させ、結合していない免疫血清グロブリンより夾雑蛋白質を分離することにより、免疫血清グロブリン富化溶液を製し、そして、(ヌ) 該免疫血清グロブリン富化溶液のpHを非変性な酸性pHに調整し、実質的に免疫血清グロブリンの全てを保持し且つ免疫血清グロブリンより低分子量の夾雑物質を通す限外濾過膜を用いて該酸性化溶液を分子洗浄することにより、精製された免疫血清グロブリン分画を製する、という段階よりなる方法。
IPC (3件):
C07K 15/06 ,  C07K 3/22 ,  C07K 3/26
引用特許:
審査官引用 (6件)
  • 特開昭63-145237
  • 特開平1-100129
  • 特開昭60-051116
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