特許
J-GLOBAL ID:200903025641189560

立体写真撮影方法および装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 豊田 正雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-292388
公開番号(公開出願番号):特開平5-142680
出願日: 1991年10月11日
公開日(公表日): 1993年06月11日
要約:
【要約】【目的】 ステレオ対の隣接像の許容空間視差を適正に把握し、これを利用して立体効果最大の立体写真を得る。【構成】 立体写真の長さをD、視角をθとすると、合成写真の視距離V=1/2・D/tan(θ/2)で求める。2個の像を融合して立体視する眼の能力をEとすると望ましい空間視差P=(2xV/21600)Eとなる。ただしEは眼の走査角の弧分で表され2〜10である。カメラと背景物体、主要被写体、および前景物体との距離をそれぞれB,K,およびFで、またカメラレンズの後部焦点距離をuで表すと、カメラの隣接展望地点間の距離Tは、1)主要被写体と背景物体との間の最良の視差が望ましいときT=BKP/{(B-K)u}で、2)主要被写体と前景物体との間の最良の視差が望ましいときT=KFP/{(K-F)u}で求める。このTの値だけカメラを水平に移動させて写真を撮る。
請求項(抜粋):
一眼カメラでいくつかの水平方向に間隔をあけた展望地点から同一場面の複数の平面写真を撮る方法であって、その場面の立体合成像を形成するためにレンチキュラープリントフィルムの各微小レンズのエマルジョン上の焦点面に複数のイメージバンドを組み合わせて焼き付けるために、当該平面写真を撮影し、鮮明なピントの立体写真を作るための適正量の視差を現出できるように決定した間隔を持った隣接した展望地点から平面写真を撮影する方法において、合成立体写真が見られる視距離をV=D/(2tanθ/2)、(ただしDは立体写真の長さ、θは立体写真の視角である)の式で計算し、合成立体写真の望ましい空間視差をP=(2Vη/21600)E、(ただしPは立体写真の望ましい空間視差、Vは前式で計算した合成立体写真の視距離、ηは3.1416、Eはステレオ対の2個の像を融合させる眼の能力で、眼の走査角の弧分で表され、2〜10の範囲である)の式で計算し、写真を撮るべき隣接した展望地点間の距離を(1)主要被写体と背景物体との間の最良の視差値が望まれる場合は、T=BKP/{(B-K)u}、の式で求め、(2)主要被写体と前景物体との間の最良の視差値が望まれる場合は、T=KFP/{(K-F)u}、の式で求め(ただしTは隣接展望地点間の距離、Bはカメラと背景物体との距離、Kはカメラと主要被写体との距離、Fはカメラと前景物体との距離、uはカメラレンズの後部焦点距離である)、場面の平面写真を撮る毎に、カメラを隣接展望地点間で上記の式から算出された距離Tだけ水平移動させることを特徴とする立体写真撮影方法。

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