特許
J-GLOBAL ID:200903025769403483

光学活性シアノヒドリン誘導体の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小田島 平吉
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-340065
公開番号(公開出願番号):特開平6-228075
出願日: 1993年12月07日
公開日(公表日): 1994年08月16日
要約:
【要約】 (修正有)【目的】 光学活性なシアノヒドリンの簡便な製造方法を提供する。【構成】 反対の立体配置を有する光学活性シアノヒドリンから光学活性シアノヒドリンカルボン酸エステルを製造するに際して、R又はS配置の一般式Iのシアノヒドリンをジアルキルアゾジカルボキシレート及びトリアリールフオスフインの存在下カルボン酸を用いて、反対の主体配置の一般式IIIのシアノヒドリンカルボン酸エステルに転換する。さらに、その立体配置を保持しつつ、得られるエステルを次いで加溶媒分解して反対の立体配置の光学活性シアノヒドリンを製造する。一般式IIIの化合物の具体例には(S)-α-(4-ニトロフェニルアセトキシ)ベンゼンアセトニトリルがあり、この化合物は一般式Iの化合物の具体例である(R)-α-ヒドロキシベンゼンアセトニトリルを4-ニトロフェニル酢酸を用いて転換して製造する。
請求項(抜粋):
R又はS配置を有する下記一般式【化1】式中、R2は、ハロゲン、(C1-C4)アルキル、ニトロ、(C1-C4)ハロアルキル、フェニル、フェノキシ、(C1-C4)アルコキシ及びシアノからなる群から選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい、単環式又は二環式アリール又はヘテロアリール基であり、但し、アルコキシ置換基はパラ位に位置せず;又はR2はアルケニル又はアルキニル基であり、該基は上記定義の群から選ばれる置換基で置換されていてもよい単環式又は二環式アリール又はヘテロアリール基で置換されていてもよく、或いは直鎖状若しくは分岐鎖状の(C1-C8)アルキル基又は(C2-C8)アルケニル基で置換されていてもよく、ここで該アルキル又はアルケニル基はハロゲン、(C1-C4)アルコキシ、(C1-C4)ハロアルコキシ、(C1-C4)アルキルチオ、(C1-C4)ハロアルキルチオ、シアノ、ニトロ、フェニル、フェノキシ、(C3-C6)シクロアルキル並びに置換されたフェニル及びフェノキシ(ここで、置換基はハロゲン、(C1-C4)アルキル、(C1-C4)ハロアルキル、(C1-C4)アルコキシ、(C1-C2)アルキレンジオキシ、ニトロ、シアノ、フェノキシ及びフェニルから選ばれる)からなる群から選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい;で表わされる光学活性シアノヒドリンを、ジ(C1-C4)アルキルアゾジカルボキシレート及びトリアリールホスフインの存在下、下記一般式【化2】式中、R1は直鎖状若しくは分岐鎖状の、飽和又は不飽和の、非環式(acyclic)又は環式の(C1-C12)炭化水素基であって、該基はハロゲン、(C1-C4)アルコキシ、フェニル及び置換フェニル(ここで置換基は(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C1-C4)ハロアルキル及びシアノから選ばれる)からなる群から選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよく;又はR1は、(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C1-C4)ハロアルキル及びシアノから選ばれる1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい、単環式又は二環式アリール又はヘテロアリールである;で表わされるカルボン酸を用いて転換し、下記一般式【化3】式中、記号は上記の意味を有する、を有する反対の立体配置(opposite configuration)の光学活性シアノヒドリンカルボン酸エステルを生成せしめることを特徴とする、反対の立体配置の光学活性シアノヒドリンから光学活性シアノヒドリン誘導体を製造する方法。
IPC (4件):
C07C255/16 ,  C07C253/30 ,  C07C255/36 ,  C07C255/38

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