特許
J-GLOBAL ID:200903025901820048

エチレン・α-オレフィン共重合体組成物およびその用途

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 鈴木 俊一郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-080701
公開番号(公開出願番号):特開平10-273563
出願日: 1997年03月31日
公開日(公表日): 1998年10月13日
要約:
【要約】【課題】 樹脂の剛性と、低温での引張破断点伸びや耐衝撃性を改質し、かつ改質剤を用いる際にブロッキングなどの問題が起こりにくく、生産性、作業性に優れたエチレン・α-オレフィン共重合体組成物およびこの組成物を含むポリプロピレン樹脂組成物を提供する。【解決手段】 (i)特定のエチレン・α-オレフィン共重合体[A]:99〜30重量%と特定のエチレン系共重合体[B]:1〜70重量%とからなる組成物。(ii)エチレン・α-オレフィン共重合体:99 〜30重量%と特定の高密度ポリエチレン[C]:1〜70重量%とからなる組成物。(iii) プロピレン系重合体[D]:98〜60重量%と、(i)または(ii)の組成物:1〜40重量%とからなる組成物。
請求項(抜粋):
[A]エチレンと、炭素数4〜20のα-オレフィンとの共重合体であって、(i)エチレンから誘導される構成単位(a)の含量が55〜70モル%、炭素数4〜20のα-オレフィンから誘導される構成単位(b)の含量が30〜45モル%であり、(ii)密度が0.863g/cm<SP>3</SP>以下であり、(iii)135°Cデカリン中で測定される極限粘度[η]が0.1〜8.0dl/gであり、(iv) 示差走査型熱量計(DSC)で測定したガラス転移温度が-60°C以下であって、結晶化度が1%以下であり、(v) <SP>13</SP>C-NMRスペクトルにおけるTααに対するTαβの強度比(Tαβ/Tαα)が0.5以下であり、(vi)<SP>13</SP>C-NMRスペクトルおよび下記一般式(1)から求められるB値が0.9〜1.5である関係を満たすエチレン・α-オレフィン共重合体[A]:99〜30重量%と、 B値=[P<SB>OE</SB>]/(2・[P<SB>E</SB>][P<SB>O</SB>]) ...(1)(式中、[P<SB>E</SB>]は共重合体中のエチレンから誘導される構成単位の含有モル分率であり、[P<SB>O</SB>]は共重合体中のα-オレフィンから誘導される構成単位の含有モル分率であり、[P<SB>OE</SB>]は共重合体中の全ダイアド(dyad)連鎖に対するエチレン・α-オレフィン連鎖数の割合である。)[B](a)エチレンと、(b)炭素数3〜20のα-オレフィン、環状オレフィン系化合物および芳香族ビニル化合物からなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物との共重合体であって、(i)密度が0.890〜0.940g/cm<SP>3</SP>の範囲にあり、(ii)190°C、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが0.3〜50g/10分の範囲にあり、(iii) 示差走査型熱量計(DSC)で測定した吸熱曲線における最大ピーク位置の温度(Tm)と密度(d)とが、Tm<400×d-250で示される関係を満足するエチレン系共重合体[B]:1〜70重量%とからなることを特徴とするエチレン・α-オレフィン共重合体組成物。

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