特許
J-GLOBAL ID:200903026180093456

蒸気タービン、蒸気タービンの動翼列及び蒸気流の膨張方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 曾我 道照 (外6名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-054075
公開番号(公開出願番号):特開平6-010604
出願日: 1993年03月15日
公開日(公表日): 1994年01月18日
要約:
【要約】【目的】 蒸気速度を比較的低い値に維持し、翼後縁へ向かって膨張する蒸気の著しい減速を抑え、翼形部の基部での二次流れと翼端での蒸気漏出とを最少化できる翼形部を有する蒸気タービン動翼列を提供する。【構成】 蒸気タービン1用動翼5の翼形部11の幾何形状を、動翼列を通過することによるエネルギー損失を最少化し且つ反動の径方向分布を制御するよう形成する。動翼表面上における蒸気の速度は最少化されて摩擦損失を低減し、蒸気が翼後縁へ向かって膨張するに従って該蒸気の速度の急激な減速が回避されて境界層の剥離が防止される。比較的に高い反動が翼形部11の基部15において生ずるように反動分布を制御して、二次流れを低減し、比較的に低い反動が翼形部11の翼端16で生ずるようにして翼端漏出を最少化する。
請求項(抜粋):
蒸気タービンであって、a) 蒸気流れを閉じ込めるための静止筒体と、該静止筒体によって取り囲まれたロータとを備えると共に、b) 前記静止筒体内に配置されて、前記蒸気流れを少なくとも部分的に膨張させるための手段を有する段を備え、前記蒸気流れは前記段を通って膨張するに従って段圧力降下を受け、前記段は、(i)静翼列、(ii)動翼列、(iii)翼端領域、及び(iv)ハブ領域を有し、c) 前記静翼は、前記蒸気が該静翼を通って流れるに従って該蒸気が前記段圧力降下の内の第1部分を受けるようにする手段を有し、d) 前記動翼列は、(i)前記蒸気が該動翼列を通って流れるに従って該蒸気が前記段圧力降下の内の第2部分を受けるようにする手段と、(ii)前記段圧力降下の前記第2部分の径方向分布を制御して、該第2部分が前記ハブ領域においては前記段圧力降下の約20%より大きくなり且つ前記翼端領域においては前記段圧力降下の約50%より小さくなるようにする圧力降下制御手段とを有することから成る蒸気タービン。

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