特許
J-GLOBAL ID:200903026621253888

電磁式ローラクラッチ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 五十嵐 孝雄 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平11-365872
公開番号(公開出願番号):特開2001-182759
出願日: 1999年12月24日
公開日(公表日): 2001年07月06日
要約:
【要約】【課題】 一つの回転軸と他の2つの回転軸との結合状態を電磁的に切り替える小型の電磁式ローラクラッチを提供する。【解決手段】 クラッチユニットは摩擦係合器を有し、電磁力の作用によって生じる摩擦力によってローラの位置を移動させ、2軸の係合状態を切り替える機構とする。摩擦係合器は複数の板状部材で構成され、係合対象となる2つの軸の一方にスプライン嵌合されたものと他方に嵌合されたものとが交互に配置された構成とする。これらの板状部材には、径方向の磁気回路の形成を抑制する機構を設ける。複数の板状部材を設けることにより、2つの軸間で摩擦力によるトルクの伝達範囲を拡張することができる。この結果、ローラ噛み込み前に、いわゆる半クラッチ状態でのトルク伝達を行う範囲を広げることができ、係合係合時のショックを低減することができる。
請求項(抜粋):
2つの回転軸の結合および切り離しを電磁力の作用によって行う電磁式ローラクラッチであって、前記2つの回転軸は、該クラッチ機構が設けられる位置において、所定の外径の内側回転軸と、該内側回転軸の外径よりも大きい内径を有する中空の外側回転軸とが同心円状に配置され、かつ、両者が対向する面の径方向の間隔が周方向の位置によって変動する断面形状をなす部分を有する回転軸であり、該電磁式ローラクラッチは、前記2軸のうち一方に相対的に回転不能に連結された第1の摩擦係合器と、前記径方向の間隔の最小値と最大値の間の径を有し、前記2軸の間に備えられたローラと、前記2軸のうち他方に相対的に回転可能に連結され、前記ローラを保持する保持器と、前記保持器と相対的な回転不能に連結された第2の摩擦係合器と、前記第1の摩擦係合器および第2の摩擦係合器を貫通する磁気回路を形成せしめる電磁石とを備え、さらに、前記第1および第2の摩擦係合器は、少なくとも一方が複数の板状部材で構成され、軸方向の少なくとも一部において、両者が交互に配置され、少なくとも一部の板状部材が、電磁力の作用によって前記第1の摩擦係合器と第2の摩擦係合器との接触面で摩擦力を作用させ得る程度に軸方向に可動に設けられ、かつ、少なくとも組み付け時に両端に位置する板状部材に挟まれる位置にある各板状部材には、該板状部材を径方向に貫通する磁気回路の形成を抑制する抑制機構が備えられていることを特徴とする電磁式ローラクラッチ。

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