特許
J-GLOBAL ID:200903026680479474

無段変速方法及び無段変速機

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 前田 弘 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-232784
公開番号(公開出願番号):特開平10-078107
出願日: 1996年09月03日
公開日(公表日): 1998年03月24日
要約:
【要約】【課題】 HST(4)の小容量化による高効率,軽量化及び経済性を図りつつ、必要時には高出力トルクを発揮し得るようにする。【解決手段】 機械式トランスミッション(MT;3)を入力軸(1)と出力軸(2)との間に介装し、静液圧式トランスミッション(HST;4)を並設したハイドロメカニカルトランスミッションにおいて、通常運転とは別に最低変速比域で高トルクモードを実行する高トルクモード制御手段(18)を設ける。選択スイッチ(18a)からの選択指令により可変斜板(51)及び斜板(61)を中立位置に変更保持してHST(4)に発生する過大なトルクを除去し、第2クラッチ機構を接続状態にする。この状態で入力回転数が所定値を超えたら圧力制御機構(19)を作動させて緩やかに作動圧を上昇させることにより、第1クラッチ機構を半クラッチ状態を経て接続状態にして出力軸トルクを増大させるようにする。
請求項(抜粋):
動力源に接続可能な入力軸(1)と、出力軸(2)と、上記入力軸(1)と出力軸(2)との間に介装され複数のクラッチ機構(10〜12または10〜14)及び複数の遊星歯車機構(7,8または7,8,15)を備えた機械式トランスミッション(3または3′)と、上記入力軸(1)及び出力軸(2)に対し並列に配設され入力側が上記入力軸(1)に接続され出力側が上記機械式トランスミッション(3または3′)を介して上記出力軸(2)に接続された静液圧式トランスミッション(4)とを備えたものを用い、上記静液圧式トランスミッション(4)としては、可変斜板(51)の斜板角度の増減変更制御により上記入力軸(1)からポンプ軸(52)に入力する回転を所定の吐出圧液に変換する入力側の液圧ポンプ(5)と、所定の傾斜状態の斜板(61)により上記液圧ポンプ(5)からの吐出圧液を回転力に変換してモータ軸(62)を回転させる出力側の液圧モータ(6)とを備えたものを用い、通常運転において、上記機械式トランスミッション(3または3′)と、静液圧式トランスミッション(4)とを変速比に応じて複数の運転モードに分けて作動させることによって、上記入力軸(1)に入力する一定回転数の入力回転を無段階で変速させて上記出力軸(2)に伝達するようにした無段変速方法において、通常運転とは別に、最低変速比域に、入力軸(1)から入力する動力を静液圧式トランスミッション(4)を介さずに機械式トランスミッション(3または3′)のみを介して出力軸(2)に伝達させる高トルクモードを選択可能に設定し、上記高トルクモードを、この高トルクモードの選択指令を受けることにより液圧ポンプ(5)の可変斜板(51)及び液圧モータ(6)の斜板(61)の内の少なくとも一方を斜板角度が零度となる中立位置に変更保持して静液圧式トランスミッション(4)を介した動力伝達を遮断するとともに、最低変速比域の通常運転モードを実行するクラッチ機構(10)と、次段変速比域の通常運転モードを実行するクラッチ機構(11もしくは11,13)との内のいずれか一方のクラッチ機構(11もしくは11,13、または、10)を接続状態にして作動させた後、入力軸(1)側の回転数上昇を待って他方のクラッチ機構(10、または、11もしくは11,13)を徐々に接続状態に移行させてそのクラッチ機構を滑らせながら作動させるようにすることを特徴とする無段変速方法。
IPC (3件):
F16H 47/04 ,  F16H 61/00 ,  F16H 61/46
FI (3件):
F16H 47/04 B ,  F16H 61/00 ,  F16H 61/46 Z

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